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パチスロ『ジャグラー』のように天下を獲れた可能性はあった…一番記憶に残っているのは再遊技の消滅【ゴトロニの人生4コマスベリ】

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【ゴトロニの人生4コマスベリ⑥】

 皆さん、うおおおおおおおおお(挨拶)! ゴトロニです。

パチスロ『ジャグラー』のように天下を獲れた可能性はあった…一番記憶に残っているのは再遊技の消滅【ゴトロニの人生4コマスベリ】の画像2 先月のポイ活株式。
 一瞬「倍増!?」と思われた方も多いと思いますが、ご安心ください。
 現金20000円分が水増しされているだけです(正味の株式評価額は下がっています)。

 この水増し分はどういうことなのかというと、株に興味が無いとご存知ないでしょうが、先日「ダブル・スコープ」という銘柄で連日ストップ安をキメられて大損する人が続出するというお祭りがありまして、これの反発狙いで儲けようとしたのですが、結局手を出すことができず、入金した分がそのまま残っているだけとなっております。

 パチンコで例えるならば、どうしても打ちたい台があって、終日粘るぞ~と意気込みATMで大金を下して準備も万端。ところが、いざ開店してみると台も取れずに撤退…みたいな感じです。

 勝負すらさせてもらえず、振込手数料分と精神的な大空振りを合わせて激しくションボリという塩梅ですね。

■よく言えば時代を先取りしすぎた一台…なのかなぁ?

 さて、ションボリなパチスロと言えば…『ザンガスⅠ(以下ザンガス)』です。
今は亡き大東音響の4号機第一弾であり、私が初めて触ることとなった想い出深きパチスロであります。

 私にパチンコ・パチスロを勧めた友人が、ドが付く初心者にも何とかなるようにと選んでくれたのがコイツなんですねぇ、ええ。

 初心者でも安心というのは、4号機から解禁された「ボーナスに当選した際の告知機能」という今では当たり前なモノが回胴機史上初めて搭載して運用されたから。

「運用された」と、その辺をちょっとぼやかす表現になっているのは、当時は告知機能を搭載しながらもホール側が告知ランプなどを勝手に切って営業しており、実はもしかするとボーナス告知機能の一番手じゃない可能性があるからです。

 ネットとかで確認すれば本当はどの機種がイッチバーンだったのかは分かるのですが、実質的にはこのザンガスだけと思ってくれてよく、そういう意味では調べるまでもありません。

 そんなザンガスとは結構長い付き合いになったのですが、印象深い存在ではあったもののハッキリ言って面白くはありませんでした。

 まず、ビッグ中。当時は変則押しして小役ゲームを引き延ばす「リプレイハズシ」がにわかに脚光を浴びてきた時代で、その本格的な浸透は後の目押し攻略時代まで待つことになりますが、効果がある機種がいくつか出てきていたので本機も…とはなりませんでした。確か中段にJAC INがテンパイしてハズせなかったんじゃないかな?

パチスロ『ジャグラー』のように天下を獲れた可能性はあった…一番記憶に残っているのは再遊技の消滅【ゴトロニの人生4コマスベリ】の画像3

 まぁ、当時は目押しもまだまだ下手くそだったからもしかするとできたかもしれませんが、たぶん無理。というか、「Z」が小さく入っている絵柄の並びでJAC INになるというのが3号機らしさを残していましたっけ。

 リプレイは左リールでハズせるのによく分かんないよね。絶対に攻略はさせないぞ…いや、攻略を受けると面倒なのでひとまず全部穴は埋めておくかって感じでしょう。メーカーの姿勢としてはかなりの保守派ですね。

 そして、ユニークなのはリプレイをそのまま抽選し、揃うと再遊技扱いだったところ。4号機では再遊技が抽選されるのは非常に珍しく(普通はリプレイ絵柄が揃うとJAC IN)、そもそもビッグ中に再遊技を設けるとどうなるかというと…小役ゲームのラストに揃っても、パンクしたビッグ終了後にはその権利は綺麗さっぱりリセットされるので、イラッとゲージが+3くらいされる珍現象が発生するわけです(2敗)。それは即ち、単なる3枚の損。役が入賞したのにハズレと化すのはいかがなものでしょうか。

 一方、通常時に関しては…これが当時、山佐の『ニューパルサー』がブイブイ、かつブイブイ、さらにブイブイ言わせていた時期で、極論せずともパチスロは出目! リーチ目!! という雰囲気でした。

 そんな中、告知機能に丸々と頼ったゲーム性のザンガスくんが勝負になるかというと、なる道理がありませんよね。

ジャグラーのように天下を獲れた可能性はあった存在

 確固たるリーチ目は恐らくゼロ。役が成立するとより大きなスベリを伴う特性があり、全リールスベって何も揃っていなければボーナス、即ち告知のチャンスとなりますが、たまに意味不明な大スベリがあっても光らなかったことも多数確認。それも小役の取りこぼしじゃないガセがあったと思いますが、何れにしろアツくなれるのはこの時くらいかな。

 そして、告知の際は台枠のランプが光って「ぽろろろろ…」といった感じのSEが鳴るのですが、これがまだ初めてだから遠慮している(4号機の最初期は全てにおいて物凄く神経質にならざるを得なかった模様。告知音が衝撃的過ぎて射幸心を煽るためアウトという理不尽な可能性もあったかもという話)のか、ノウハウがなくて良い音が用意できなかったのかは知りません。知りませんが、そんなんじゃあ大衆のハートはキャッチできないですよねぇ。気持ち良くなれる音じゃないのですから。

 それと告知時は当然のように「ネジリ」は利かず(ネジリは4号機中期以降の文化)、また、告知音の鳴り方が不安定だった記憶があります。SEは「ぽろろろろ…ぽろろろろ…ぽろろろろ…」と繰り返すのですが、どうも音が鳴る際の開始時はランダムのようで「…ぽろろろろ」と遅れて鳴るパターンもありました。

 う~ん、ランダムというか、前回のボーナスを揃えた時に切ったSEデータが残っていて、そこから再開して鳴らすというようなプログラムだったのかもしれません。

 というわけで、「とりあえず4号機を作ってみました」感満載のザンガスくんを紹介することとなりましたが、その後の歴史を考えるとジャグラーのように天下を獲れた可能性はあった存在なんですよね。勿体ないなぁとは思いつつ、次回はジャグラーとの比較なんぞを考えております。

ゴトロニ

ゴトロニ

神奈川県横浜市出身。大学時代にこじらせた回胴愛を武器に、ショッカーという名のデータ採り要員として攻略誌業界入り。その後、パチスロメーカー勤務を挟み、再度リングインするという特異な経歴を持つが、これといった目覚ましい活躍は見せないまま現在に至る。パチンコ・パチスロ以外では猫と競馬・競輪・オート、株、為替FXにもドップリで毎日眠れない日々を送っている。

Twitter:@GotoroniXX

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