【パチスロ4号機 実戦】あの異色マシンは「超人気シリーズ」とも深い関係が?
『ハナハナ』や『シオサイ』とも深い関係が?
当サイトの今週の記事ではドラゴン広石さんとアニマルかつみさんが揃ってパイオニアのマシンについて語られておりましたが、奇遇でしょうか。私もつい先日パイオニアのレトロ台を打つ機会がありましてね。
それが、お二方の記事でも名前の挙がった4号機『ブンブンブン』(1997年)です。沖スロの代表的メーカーといえるパイオニアですが、30πに参入する前は斬新なマシンが多かったように思えます。
4号機とはいえ当時はまだAタイプがバリバリの人気だった頃で、山佐『ニューパルサー』やユニバーサル『クランキーコンドル』の影響もあってか、絵柄にかわいらしいキャラを採用したパチスロが乱立していましたね。
BIG絵柄が777とキャラ絵柄の3つ揃いの複数あるというパターンに加え、大量リーチ目というのが定番だったような気がします。本機ブンブンブンも同様でBIGにはハチ絵柄を採用し、3000種類以上ものリーチ目を搭載しているのがウリでした。
機種名と絵柄からも分かるように昆虫がモチーフとなっており、他にもカマキリやテントウムシ、トンボ等がいますが、力関係的にも強そうに見えるカマキリがリプレイ絵柄だったりするのもご愛嬌。
スペック的にはこれまた当時の流行りだったBIG偏向型。技術介入要素も程よくあり、現在では不可能な小役減算値を利用した設定判別も可能だったのです。このブンブンブンは、パイオニアの大量リーチ目マシンとしては第二弾でした。
その第一弾だった『ベジタンV』も含め当時のホールで見かけたことは一度もないんですよね。その前年にリリースされていた『パラディーエンジェル』は打った事があるのですが、設置店舗は少なめだったのですかね。
やはり大量リーチ目マシンは面白い
そう考えるとやはり大量リーチ目マシンは面白い。怪しい目が出た後に「ボーナス来たからリーチ目だったかなー」とか、「これは違うみたいだなー」とか、今では中々味わえない昔ならではの楽しみ方があります。
ちなみにブンブンブンにはリールパネル上部の両サイドに花柄のランプがあり、それは現在のハナハナやシオサイシリーズさながら。ボーナスの告知ランプではありませんが、ボーナス絵柄テンパイ時やボーナス中にピカピカ光り遊技を盛り上げてくれます。
しかもブンブンブンのリール配列はこの直後にリリースされ、後の大ヒット沖スロシリーズの礎となる『シオサイ30』(1998年)と全く同じ。単に流用だったのか。意図的だったのかは分かりませんが、ハナハナやシオサイのルーツといえるのかも知れません。
今までに基本的にはタイアップ機や液晶付きパチスロをリリースしたことのないパイオニア。最近では『ヴィーナスゾーン』や『ラストユートピア』などチャレンジングなマシンを立て続けにリリースしています。
これからも“その姿勢”を貫いていただきたい。沖スロはもちろんのこと、斬新なマシンで我々をアっと驚かせてほしいものです。