パチスロ「猛犬をモチーフにした伝説のメーカー最後のマシン」~4号機名機伝説~ エーアイ『ブルドッグボス』編【アニマルかつみの回胴青春時代Vol.136】
アニマルかつみの回胴青春時代Vol.136
「BAR→7変換」などの攻略法で話題を集めた2号機『サファリラリー』や、「3号機最後の爆裂マシン」として4号機時代に入ってからも各地のホールで大暴れした『グレートハンター』などなど、回胴史に名を刻む「いわく付きの名機」を輩出してきた今はなき伝説のメーカー・エーアイ。
4号機時代に入ると同社は、ワイルドなバイク野郎をモチーフにしたその名も『ウィリーチャンプ』を1994年夏にリリース。本作もまた、歴代のマシンと同様に多くが裏モノ化。より強烈な連チャン性をもった兄弟機の『ウィリーチャンプV』とともに、全国各地で大暴れする。
その後、1995年から翌96年にかけて、装いも新たにファニーなペンギンのキャラをフィーチャーした『スパンキー』シリーズ3作をリリース。これらもまた、多くが闇の商人たちの手によって裏モノ化されてしまうのであった。
そんなペンギン3兄弟に続いてリリースされたのが、不敵な面構えの猛犬をキャラに据えた同社の4号機第7弾、その名も『ブルドッグボス』である。
■ブルドッグボス
仕様は、表面上のBR比率1:1のオーソドックスなAタイプ。リプレイ絵柄には、モチーフにちなんでブルドッグのキャラが用いられているのだが、自分なんかのような昭和40年代男はつい、幼い頃に観たアニメ「ハクション大魔王」に出てくる犬のキャラ「ブル公」を連想してしまうのであった。
スペックは、設定4から規定の上限値ギリギリとなる高確率ビッグをメインに、一方のREGは設定によって大きな差が設けられているのが特徴。とりわけ低設定域では、ユニバーサル販売の『オリエンタルⅡ』を彷彿とさせる超ビッグ偏向型となっており、機械割も相応に辛めだ。
当時、首都圏を中心に等価など高交換率営業が増えつつあり、それを配慮してのことだったのかも知れないが、一方で「あらかじめ『何か』を上乗せすることを前提としていたのではないか」という声も少なくなかった。数々の「前例」を考えれば、まぁ当然のことだろう。
事実、当時のパチスロ必勝ガイドが行ったホール実戦でも、高確率ビッグを主体とした連打が炸裂。時には、「これがノーマルなのか!?」と首を傾げたくなるような激しい挙動を示すことも多々あった。
ただ、データを均してみると連チャン率(50ゲーム以内)は27.3%と怪しくもなんともない値に収まり、「挙動は所々怪しいんだけどなぁ…」と首を傾げさせられる結果となった。
ところが、デビューから半年ほどが経過した頃、突如として本能に目覚めた猛犬が牙をむく。首都圏の一部地域に、モチーフにちなんだかのような獰猛極まりない性質の爆裂バージョンが出現したのである。
情報をききつけ、「マッパチ」のページで取り扱うことに決定。設置されていたのが、それまで数々の裏モノで実績のあったホールだったこともあり、弟分のガル憎と二人、鼻息も荒く実戦に臨んだ。
結果は、自分はそこそこ連チャンして、ぼちぼち快勝。一方、一向に連打を引けないガル憎は、ひたすら台移動を繰り返した挙げ句、マイナス90本でギブアップ。まさに天国と地獄な1日となった。
ところで、このゲリラ実戦取材の少し前、あるニュースリリースが業界内にちょっとしたセンセーションを巻き起こしていた。エーアイが会社組織の改編と社名変更を行い、大都技研としてリスタートするというのである。
実はエーアイ、1993年からメダル貸し機など周辺機器を扱う大都製作所の資本傘下に入っていて、その流れで完全子会社化されたわけだが、いずれにしろパチスロメーカーのエーアイは、これにて消滅と相成った。そして『ブルドッグボス』は、エーアイ名義でリリースされた最後のマシンとなった。
巷では、「一連の不正改造機について責任を追及され、パル工業の二の舞になることを恐れて身売りしたのではないか」とも囁かれたりしたが、いまとなっては真相は藪の中である。
PICK UP NEWS
Ranking
5:30更新【速報】スマスロ新台『北斗の拳 転生の章2』始動!!
【スマスロ北斗・新重要数値】朝イチの天国or本前兆スタートは「高設定」に期待
【緊急速報】パチスロ演者「ティナ」の復帰に大歓喜!「休止した理由」を初めて語る
- スマスロで「26000枚超え」の偉業を達成…「なぜコンプリートが発動しない?」などユーザーの間で話題に
- スマスロ『ヴァルヴレイヴ』噂の“ミミズモード”はなぜ起きるのか。そのモードから抜け出す方法も考察
- オンライン麻雀Maru-Jan が贈る麻雀AI「KIRIN」。AIがあなたの牌譜を解析し、最適打牌を提案。
- サミーが異例の警告「ケンシロウ昇天モード?」などで話題の誤情報に法的措置も… 『スマスロ北斗の拳』に関するウワサに注意喚起
- パチスロ新台『ジャグラー』&新内規「6.6号機」デビュー!スマスロ化された「万枚製造機」も特集!!【12/2導入リスト】
- 【パチスロ】誰でもできる“高速目押し”完全保存版「パイオニア目押し講座」が話題
- スマスロで『新ミリオンゴッド』降臨の可能性も!?「最大級イベント」の展示マシンが話題に
- パチスロの「角台」には設定が入らない!? 現役店長が様々なウワサを検証!
関連記事
パチンコ「パチスロのモーニングだけではなかったパチ屋の朝のサービス」【アニマルかつみの銀玉回顧録 Vol.020】
パチスロ「時代を先取りしすぎたオールボタン式筐体」~4号機名機伝説~ タイヨー『1996年リリースの3作』編【アニマルかつみの回胴青春時代Vol.135】
パチンコ「保留玉を空けて大当りさせれば高確率で連チャン発生!!~FレクサスⅥDの思い出~」【アニマルかつみの銀玉回顧録 Vol.019】
パチスロ「一撃万枚の『夢』が詰まった爆裂Cタイプ機」~4号機名機伝説~ 高砂電器『セブンスポットSS』編【アニマルかつみの回胴青春時代Vol.134】
パチスロライター界の「上下関係」どの世界でも一流は腰が低い…【濱マモルののほほんコラムVol.199~謙虚な姿勢~】