パチスロ「懐かしのヒーローがパチスロ機になってホールに降臨」~4号機名機伝説~サミー工業『ウルトラセブン』編【アニマルかつみの回胴青春時代Vol.141】
日本中が高度経済成長に沸き立っていた昭和40年代初頭、テレビの前の男の子たちを熱中させたのが、円谷プロが手がけた特撮ヒーローモノの傑作、「ウルトラ」シリーズである。
同シリーズは昭和の時代はもとより、平成、そして令和の現在においても続編が制作・放映され人気を博しているほか、パチンコやパチスロのタイアップ機も数多くリリースされ、定番の人気コンテンツとなっていることは皆さんもご存じのことと思う。
今回は、そのルーツともいうべきマシンを取り上げてみよう。
■ウルトラセブン
国民的人気を誇るビッグタイトルということでメーカーの気合いの入れようもハンパなく、筺体などハードウェアは完全一新。ハイクオリティなサウンドを繰り出す筺体正面のツインスピーカーや、カラータイマーを思わせるイルミネーション型ストップボタンなどなど、従来の同社のマシンとは一線を画する先進の装備が搭載された。
スペックは、幅広い交換率に対応したのかメインのビッグは低設定寄りの下げ幅が大きくなっているが、全体的にBRバランスにすぐれ連チャン期待度の高い確率配分となっていた。
リーチ目の基本となるのは例によってボーナス絵柄の組み合わせが特定のラインに並ぶパターンだが、その出現頻度はさほど高くはなく、むしろレアだった。
というのもボーナス成立時は、何よりも二大強敵「エレキング」や「キングジョー」が並ぶ「怪獣目」と称するパターンを優先するリール制御になっていたからなのである。「怪獣が出現したら、セブンの出番」というわけだ。
チェリーは払い出し枚数を問わず内部的には単一フラグで、通常は狙えば必ず2連チェリーで最大6枚の払い出しを得ることができた。ところがボーナス成立後になると、この法則が崩れて単チェリーが出現したり、チェリー付きで7がテンパイするようになったのである。
ちなみに、左→中で連チェリーになっても、左→右でボーナス絵柄がハサめば、リーチ目となった。
本作を皮切りに同社は、「ウルトラ」シリーズに続いて「仮面ライダー」シリーズなど懐かしのヒーローモノを続々とリリース。キャラクタ・タイアップの先駆者として業界をリードするであった。