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漆黒のリールはインパクト抜群、本当にセンセーショナルな1台だった…レトロパチスロ『コブラ』シリーズを回想と実戦【寺沢武一さん追悼】

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漆黒のリールはインパクト抜群、本当にセンセーショナルな1台だった…レトロパチスロ『コブラ』シリーズを回想と実戦【寺沢武一さん追悼】の画像1

 またもパチンコ業界にゆかりのある方の訃報です。代表作のSF漫画『コブラ』などで知られる寺沢武一先生が先日亡くなられました。

『週刊少年ジャンプ』やアニメでも見たことがありますが、アメコミタッチな画風が大きな特徴で子供心にドキッとさせられるような描写も多くみられましたね。そんな寺沢先生の作品ですが、前述のコブラやゴクウなどがパチンコ・パチスロのタイアップ機としてリリースされております。

 ゴクウは2007年にエース電研から『CRゴクウ』がリリースされ、コブラはパチ、スロ共に多くの遊技機が登場しております。パチンコはニューギンから2003年の『CRコブラ』を皮切りに2017年の『CRコブラ4』まで実に多くのパチンコ機がシリーズ化されました。

オリンピア初のタイアップ機として登場した4号機『コブラⅡ』

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 遡ること1996年、オリンピア初のタイアップ機として4号機『コブラⅡ』が登場。映画用フィルムに見立てた漆黒のリールはインパクト抜群で、原作コブラの怪しくもSFチックな世界観を上手く引き出していました。

 さらに、そのブラックリールがBIGボーナス中に真紅の光に包まれる様は必見。意外にも目押し難度は高かったのですが、当時これほどまでにビジュアル面にこだわったマシンはなかったと思います。

 まだタイアップ機自体もほとんどなかった時代にもかかわらず、リール絵柄ひとつひとつに登場キャラクターが描かれているという凝りようで本当にセンセーショナルな1台でした。

 次にパチスロ化されたのは2009年。藤商事から5号機『COBRA-THE SLOT-』がデビュー。スぺックは人気の「A+ART」タイプでしたが、2000年代から本格的にパチスロ市場にも参入してきた藤商事のチャレンジングな1台だったといえるでしょう。

最後のタイアップ機はSNKプレイモアの5号機

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 パチスロ3機種目となるのが現時点では最後のタイアップ機となっているSNKプレイモアの5号機『パチスロコブラ』(2015年)でこちらもA+ART機でしたね。チャンスゾーンの「サイコガンチャンス」や上乗せ特化ゾーンの「サイコガンアタック」…等々、サイコガンといえばコブラの代名詞とも言える武器ですからやはりこうでないと。

 このコブラがリリースされた2015年を最後にSNKはパチスロ事業から撤退。もし今後コブラのパチスロがリリースされるとしたら何処のメーカーからになるのか興味深いところですね。

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 余談ですが、EXCITEブランドから『CRコブラ新たなる出発』がリリースされた際の展示会で頂いたノベルティのクリスタルオブジェを今でも大事に持っているんですよ。ずっしりと重くてかっこいいんですよねこれが。

 というわけで、漫画やアニメで沢山のファンを楽しませ、パチンコ・パチスロでもファンを魅了した寺沢武一先生の『コブラ』。その魂を受け継ぐ後継機種がまたリリースされれば良いですね。

 寺沢武一先生のご冥福を心からお祈り申し上げます。

電撃しらっち

電撃しらっち

業界歴30年。遊技機販売業など様々な業種を経験し、現在はライターとしての活動にも力を入れている。レトロパチンコ・パチスロの実戦記事や業界関係者への取材記事、羽根モノや一発台を特集するなどオールドファンにも響く内容も積極的に作成している。

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