パチスロ『ミリオンゴッド』を超える「お宝」台!? 勝負師が溺愛した「不朽の名作」とは

　対戦成績は決して良くはなかった。ボロボロに負けたというほどではないが、間違いなく勝ち越してはいない。本来は、そのような機種に執着しないタイプだ。

　それでも私は『大魔神』へ挑み続けた。休みの日はもちろん、仕事の帰りや約束前のわずかな時間も対戦に費やしたのだ。

　そうしたくなる理由があった。そうさせるだけの”魅力”が、本機には備わっていたのである。

　よく遊技していたのは大当り確率1/448.9、確変突入率67％の『CR大魔神ZF』。最大出玉は約2000個と一撃性を有している点も、本機に「のめり込んだ」重要なポイントである。

　しかし、最も高く評価しているのは演出だ。液晶右に搭載された「大魔神役物」が活躍する、佐々木氏と大魔神の顔が入れ替わるという演出が好きだった。「目が光る」「頭部が回る」など、多彩な動きに一喜一憂したものだ。

　佐々木の代名詞であるフォークボールを活かした演出も見逃せない。バッターを打ち取れば大当たり。ボタンを連打することでフォークボールの角度が変化する仕様に、私は周りを気にせず熱くなった。

　まさに魅力満載。この時点で評価は最高レベルだが、特に愛したのは野球とは関係ないユーモア抜群のリーチである。

「ゴルフリーチ」の息を吹きかけて当りを目指す「フーフータイム」は思わず笑ってしまう仕上がりだ。飲み屋のママとの「飲み比べタイム」も忘れてはならない。

　店舗の場所や佐々木の飲むグラスの角度によって期待度が異なるのだが、最もアツい北千住だった際には大興奮。グラスの角度にも注目しつつ、爆笑しながらボタンを叩いた。