パチンコ業界の危機を救った「英雄」!? “苦境”に立たされていた時…誕生した名機!!
こんにちは電撃しらっちです。
今回は前回の平和『ゼロタイガー』の記事で名前をあげた、三共の歴史的名機『フィーバー』について触れたいと思います。
1980年、余りにも有名なインベーダーゲームこと、大手ゲームメーカーTAITOの『スペースインベーダー』の登場とその大ブームによりパチンコ業界が苦境に立たされていた時。救世主のごとく誕生したのが『フィーバー』でした。
インベーダーゲームが登場し大ブームだった約2年の間に、出荷された台数はおよそ50万台と言われています。ゲームセンターはおろか、喫茶店や、駄菓子屋、我も副収入を得ようと、ほんの少しのスペースさえあればゲーム筐体が置かれていた程の凄まじさだったと言います。
そのインベーダーにすっかり客を取られていたのが、パチンコ業界だったという訳です。
話を戻しましょう。その『フィーバー』は中央のチャッカーに入賞すると3本のドラムが回転し、絵柄が3つ揃い上部セグに7が表示されれば大当り。アタッカーが30秒間開放され、V入賞さえすればそれを延々と繰り返し玉を吐き出し続けるという感じでした。
その過激な仕様は、たちまち人気に火が付きインベーダー同様、社会現象にまでなったのです。
『フィーバー』の誕生には諸説あります。当時の開発者が、あるホールで壊れて開きっ放しのチューリップを見て、閃いたアイディアというのが有力視されているようです。何にせよ、こうして第一種デジパチの始祖が産声を上げ、今における基本的なパチンコの形を確立したのでした。
ただし『フィーバー』の名はすぐに登録商標されたため他社は使用する事ができず、平和『ブラボー』、三洋『パニック』、ニューギン『エキサイト』、大一『セブン』などという名称で展開していきました。
ジェットスキーはカワサキだけが使える名称であり、ウォークマンはソニーだけが使える名称であるのと同じですね。
その後も三共はほぼ全ての自社デジパチに「フィーバー」の冠名を付け、現在に至る訳です。こうして現代パチンコの礎を築いた三共は、パチンコ業界での地位を不動のものとしていきます。
『フィーバー』の誕生により世間はフィーバーし、三共そのものもフィーバーする、正に『フィーバーフィーバーフィーバー』といった具合でした。
前置きも長くなりそろそろ『フィーバー』の実戦開始!といきたいところなのですが…。今回は『フィーバー』の実機を探す事ができず、実戦する事が出来ませんでした。
他で見かけるレトロ機の回想記などとは違い、私のレトロ記事はレトロパチンコゲーセンやレトロ機マニア知人宅などでの実戦をモットーとしております。今回は実戦できなかった事を深くお詫びいたします。
そもそも実機は現存するのかどうかも不明ですが…。
次回は必ず実戦しますので、宜しくお願い致します!
(文=電撃しらっち)
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