甘デジ「時短1000回超」搭載の激熱スペック！　大量出玉の期待度は「○○」レベル!

　1年に1度のスペシャルデーは誰にでも訪れる。誕生日である。とりわけ、子どものころのそれは特別感が非常に強く、大きなケーキを食べられる、おいしい料理を食べられる、自分のほしいものをプレゼントしてもらえるなど、夢のような1日になる。

　しかし、一部の特定の期間に生まれた人にとってはその特別感が急激に薄れる。なんだったら損をしたような気持ちにさえなる。そんなある種の呪い月は12月。特に、年末となる12月20日から12月31日くらいの誕生日。これは超高確率でクリスマスとセットに祝われてしまうのである。

　普通の子どもが誕生日とクリスマス、2回楽しめるのに、12月生まれはケーキもプレゼントも1回に収められてしまう。こんな理不尽な悲劇があろうか。いや、正直に告白するならば、私はそれは仕方がないと思っている。だってクリスマスが近いのだから。

　いいか、私などは誕生日が12月の頭のほうでもあるにもかかわらずクリスマスとセットにさせられたのである。けっして家が「貧」だったわけではない。それなのに謎に一緒にされたのである。いや、じゃあサンタ嘘やんか。まあ、これが人生というものであろう。理不尽なホラーなのである。

　さて、『PAリング バースデイ 呪いの始まり』は設定付きのミドルタイプで登場した同タイトルの甘デジ版である。大当り確率が1/99.9でRUSH機能を搭載した1種2種混合機。その魅力はパワフルな出玉性能にある。

　ゲームフローは一般的な1種2種混合機と同様で、初当りのほとんど、本機の場合は99％で獲得する最初の時短モードで大当りすると継続率がアップする上位モードへ突入する突破方式が採用されている。

　ただ、多くの機種でこの突破の時短モードが4回転＋残保留のような少ない回転数での電サポモードとなるが、本機のチャレンジモードは40回転＋残保留4個と通常の突破型デジパチのような回転数で構成されている。

　これはRUSH時も同じで、基本は100回転の時短で展開されるのでこれまでの『リング』シリーズでおなじみだったST機のような感覚でプレイできるように設計されているのである。

　ただ、本機のRUSHはさらに「1000回」と「1100回」という2つの時短回数の振り分けを用意し、次回大当り濃厚な時短パターンを組み入れている。

　これによって、100回転の継続率が72.2％であるところを、RUSH全体では約79％とループ率を押し上げる格好となり、時短のギャップから生まれる奥深いゲーム性とともに際立った爆発力を味わえるようになっているのである。

　また、右打ち中は大当りの半分が最大出玉9ラウンドで900発の出玉を獲得できるうえに、1000回以上の時短振り分けが20％もあるので、大量出玉への期待感はまさに”誕生日”並みといえるだろう。ちなみに、理論値では1度RUSHに突入すれば平均で2500発以上となっている。

　12月生まれでも平等に大量出玉と連チャンをプレゼントしてくれる『PAリング バースデイ 呪いの始まり』。貞子の呪いはパチンカーの喜びである。

（文=大森町男）

<著者プロフィール>

　羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。

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