パチンコ『百戦錬磨の猛者たち』と共に歩んできた一発台…終焉へと向かい始めた頃「最後の大物」と呼ぶに相応しい“アノ機種”が!?
前回に引き続き、過激な出玉でパチンコ店を盛り上げた「一発台」についてお話させていただきます。
センターフェイスは撤去されてしまいましたが、唯一打っていた一発台がそのフェイスだった事から、私は刺激を追い求めるべく色々な一発台にのめり込む事になりました。
『スーパーコンビα7500』から始まったこの記事ですが、私がいた地域には当時大人気だった初代『スーパーコンビ』の設置は既に少なく、同じ三共の『ビッグウェーブ』や藤商事『メガトロン』、京楽『フェアリー』といった機種をよく打っていました。
特にフェアリーは何故か相性が良く、負けた記憶がほとんどありません。何人かいたパチンコ仲間からは「お前、見るたびにフェアリー当てているな」と言われる程でした。「1度大当りすれば1万円相当の勝ち!」…すっかりこの魅力の虜となっていた訳です。
そしてこの一発台を語る上で外せないのがやはり『ゴト』と共に歩んできた歴史。もちろんゴトは一発台に限った事ではありません。しかし、特に多かった印象が当時からありました
磁石もあったようですが私自身は目の当たりにした事はなく、ほとんどは『押す、引く、叩く』のアナログ系ゴトでした。しかしながら、その効果は凄まじく…それを生業にしていたゴト師たちもさぞ多かった事でしょう。
私自身も幾度となく“その現場”に遭遇した事があります。中には「兄ちゃん、ちょっとだけ見ないふりしといてな」等と声をかけてくる強者も。
とてもではありませんが、十代の若輩だった私が百戦錬磨の猛者達を相手に逆らう事など出来るはずもなく…ただただ静かにやり過ごすしかなかったのを覚えています。
このゴトの餌食になった一発台の多くは現行のスーパーコンビα7500と同じ『3つ穴クルーン』タイプでした。玉が一発クルーンに飛び込んでしまいさえすれば、「もう大当りは貰ったも同然」という感じで、アッという間に大当りさせていきます。
ちなみに冒頭で挙げた3機種はいずれも3つ穴クルーンタイプには該当しないのですが、結局のところゴト師やゴトと関わり合いになるのが嫌だったからという理由もあったのです。
決して褒められたような青年時代ではありませんでしたが、何故かパチンコ、パチスロに対しては真面目でした。
そうして相も変わらずバイト代をパチンコ、パチスロにつぎ込む『健康的』な日々が続いていたある日の事。
規則改正、一発台の禁止、その先に待ち構える『みなし機撤去』等々、一つの時代が終焉へと向かい始めた頃、それは現れました。
一発台に限って言えば、私自身はそれまで全く縁のなかった西陣から、色々な意味で最後の大物と呼ぶに相応しいあの機種が・・・
【続く】
(文=電撃しらっち)
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