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パチンコ「MAXバトル」が生み出す爆裂性!「圧倒的〇〇度」も勝負師の“本能”を呼び起こす!!

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 いつの時代もパチンコの現場を華やかにするのは「爆裂機」である。

 そして、時代ごとにその代名詞となるワードが現れた。かつては「保留連チャン」「2回ループ」がホールを席巻し、いまでいえば「RUSH」であり、「1種2種混合機」となる。

 では、一世代前はどうだったか。答えは、「MAX機」であり「バトルタイプ」である。2000年代前半から2010年代中盤にかけてファンを虜にしてきたこの時代のパチンコ機はどれも個性的で、一様に打ち手に強烈な印象をもたらしてきた。

CR哲也~雀聖と呼ばれた男~』もそんな一台である。Daiichi初のMAXバトルタイプとして登場した本機は、人気麻雀マンガをモチーフにしたライバルたちとの大熱戦麻雀バトルが繰り広げられる確変・「雀聖モード」がアツい。

 勝てば継続、負ければ地獄のバトル演出は、イカサマあり、心理戦ありのケレン味溢れた内容で、哲也が和了れば16ラウンド確定となるなど、絶妙に勝負の勘所を押さえたハイレベルなものとなっている。

 もちろん、81%の確変突入率と1600発以上の16ラウンドが47%、約1200発のラウンドアップボーナスのボリューム感ある出玉性能の魅力は言うまでもない。8個保留システムを採用し、通常時からでも迫力ある出玉をモノにできる仕掛けによって、出玉の勢いが加速されるさまも見事である。

 麻雀で裏社会を生きる登場人物たちのスリリングな生き様を体現したようなスペック同様に、通常時の演出もまた原作ファンも納得のクオリティで、「エレベーター」や「左手芸」などのイカサマ技が勝敗の機微を握る。

 なかでも、すべての流れを無視して強引に大当りを引き寄せる「ツバメ返し」は圧巻。2ラウンド確変or小当り当選で移行する潜確モード「旅打ちモード」への移行を思わせながらいきなり大当りが発生する大どんでん返しの一撃となるのである。

 また、ド派手な役物演出も見逃せない。スーパー発展時などで作動する「点棒役物」は、千点から五千点、あるいは一万点と大変身していく。画面右側に搭載されたサブ液晶は補助表示以外にも突如反転し「雀聖役物」に様変わりすれば激アツの「ドクンリーチ」の呼び水となる。

 本機がリリースされた2009年は民主党による政権交代や裁判員裁判のスタート、また、プリウスのヒットやTwitterの流行など、新しい時代を感じさせる出来事も多かった。

 そんななか、爆裂機としては王道ど真ん中のマックスバトルタイプで登場し、その期待を裏切ることなく、スペック、演出、役物と、確かなグランドデザインによって設計された本機は、まさになるべくしてなった名機であると言えよう。

(文=大森町男)

<著者プロフィール>

 羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。

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