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見た目は「パチンコ」なのに…実は「パチスロ」!? 6段階設定を搭載した「パチコン」特集!!

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 羽根モノ、現金デジパチ、権利物、一般電役、CR機、P機など、歴史上では様々なパチンコが生まれた中で、かつては「パチコン」なる遊技機が存在したことをご存じであろうか。

 パチコンとは、パチンココンピューターの略称で、外見はパチンコながらもカテゴリーとしてはパチスロ。

 ユニバーサル(現・ユニバーサルエンターテインメント)がパチンコへ参入する際、当時は日本遊技機工業組合(日工組)に非加盟であったことから特許関連で使用できない機能があり、これによりパチスロの一環として作られた経緯がある。

 最大の特徴は6段階設定の存在で、初期は大当り確率、中期以降はデジタル回転効率を均一にする補正用として採用。アタッカーのVゾーンもなく、開放中に有効時間を設定→入賞があれば継続する仕様であった。

 初のパチコンは1991年に登場した、瑞穂製作所(現・ミズホ)名義の『GIGA』。「チューリップパニック」なる電チュー開放の集中役を組み込んだゲーム性で、大当り確率は設定1:390分の1~設定6:222分の1となる。

 時代がCR機へ本格移行すると、1997年にはメーシー名義で『CR乙姫』、1998年には『CR金太郎』がデビュー。

 前者の大当り確率は設定1:359分の1~設定6:304分の1、確変突入率は15分の7で、回転中に画面を横切る魚の群れでリーチ発生率を示唆する予告機能が特徴だ。

 文字通り金太郎が活躍する後者の大当り確率は322分の1で、確変突入率はやはり15分の7。回転中はトンボ群の編成、金太郎の顔、効果音など多彩な予告演出で打ち手を楽しませてくれる。

 1999年にはパチコン史上最大の名作とも称される『CRラブラブカップル』が誕生。大当り確率は335分の1、確変突入率は50%で、『CR乙姫』や『CR金太郎』と同じく、確変突入後は次回までの継続が約束される。

 演出は出会った男女がゴールインできれば大当りというストレートな内容で、男女の組み合わせで期待度が変化。後方でひっそりと電車が通過すれば激アツといった具合に細かな法則も非常に豊富で、一部のマニアを熱狂させた。

 その後も『CR愛してオーレ』、『CR釣りっ娘るあちゃん』、『CRポクポク坊主』など多くのマシンをリリースする中で、ミズホやメーシーが日工組に加盟。パチンコの製造が可能となったことから、パチコンは、その役目を終えたのである。

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