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パチンコ「毎回プラスαで1万円」儲かる驚愕の手口!?

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 先日ホール景品の自転車をリサイクルショップに転売し利ざやを稼いでいた人物の話をしたが、今回はその続きになる。

 1990年代には爆発的ヒットした任天堂の『スーパーファミコン』というゲーム機があったのだが、それをいわゆる『ニコイチ景品』という手段で販売するホールがあった。

 当時の景品上限は玉2500個・メダル500枚までだったが、このニコイチ景品というのは例えば15000円の商品とすると、10000円と5000円に分けて販売する手法。

 販売額15000円のラジコンカーであれば車両部分を10000円(2500個)、リモコン部分を5000円(1250個)にして販売する訳だが、あくまでもセット販売ではなく車両本体とリモコンは独立したそれぞれの景品というのが建前だった。

 万が一どちらか片方だけを交換してくれということになれば非常に困るのだが、そのような客はまずいなかった。そこまで厳しいチェックもなかった時代。それが全国的にもまかり通っていたのかは分からないが、私の地域ではごく当たり前だったのだ。

 それに目をつけた人物がいた。

 ある店で景品のスーパーファミコンが本体2500個、コントローラーが2500個の計5000個で販売されていたのだが、定価25000円だったスーパーファミコンは売れに売れていた。当時はそこら中にあった中古ゲーム専門店にて、15000円前後で買い取ってくれたのだ。

 5000個を交換しても当時の交換率では約12000円にしかならかったことから転売すれば2000~3000円の利ざやを稼げたが、正直それほど割の良い転売ではなかったのだが…。

 その数年後に世界のSONYから発売されたゲーム機。初代『プレイステーション』は、とんでもなく利ざやが大きかったのである。

 当初は定価が39800円であり、SONYだけに値引きもほとんどなかったことから景品で置かれることはまずないだろうと思っていた。しかし、なんと2500個×4の計10000個景品(4万円)で販売するという怖いもの知らずのホールが現れたのだ。

 その振り分けはうろ覚えだが、本体、コントローラー、ACアダプター、ケーブルの4景品に分けられていて、それぞれが各2500個✕4で計10000個という内容だったと思う。

 そしてそのホールを見つけてからは1万発以上の出玉、もしくは2000枚以のメダルを得た時は必ずプレステに交換しては転売していたのだ。中古ゲーム専門店の買取価格も高額だったため、その利ざやは1万円近くにもなったというから結構な金額だろう。

 何度も交換して目を付けられたものの、それを巧みにかわし続けかれこれ10台くらいは転売したらしい。1万発、2000枚の出玉を得るのも楽ではないが、なんとかその出玉さえ確保できれば毎回プラスαで1万円。やらない手はなかったのだろう。

 ちなみにこれは知人から聞いた話なのだが、よく思いついたものである。ただしそのプレステの4コイチ景品がきっかけで組合より通達が入り、ニコイチの景品はNGとなったのだ。

 最近ではパチンコ、パチスロ化された人気アニメなどのレアグッズを目玉景品として取り扱うホールもある。もしかすると、その中にはお宝があり転売されているのかも知れない。

(文=オーハナB)
<著者プロフィール>
元ホール店員、店長経験者。パチンコ店の裏側で起きた出来事や、人間関係を題材にしたコラムを担当している。過去に話題になった業界ネタなど、時代背景を感じる記事も作成中。自身の思い入れのあるシリーズの動向にも熱い視線を注ぐ。

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