甘デジながら「爆裂要素」が充実！　約90%ループの強力RUSHを手軽に楽しめる!!

文＝大森町男

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　パチンコ界を代表する大家族といえば、奇しくもどちらも6兄弟のウルトラマンとおそ松さん（くん）だが、地球を守るヒーローのほうが甘デジタイプとしてホールに帰還した。

『ぱちんこウルトラ6兄弟 Light Version』は同タイトルミドルスペックを遊びやすくした機種だが、RUSHの継続率やスピード感はむしろパワーアップしているのである。

　大当り確率は1/99.9で、初当り時は時短の振り分けが100％となっている突破型。40回転の時短モード「6兄弟チャンス」で引き戻しできれば、継続率約90％「ウルトラ6兄弟RUSH」に突入となる。

「6兄弟チャンス」の大当り期待度は約33.1％と低めに設定されているので、40～50％が主流となる従来の突破型機種よりは手こずるかもしれない。

　ただ、本機には発動すれば379回の電サポが付与される遊タイムが搭載されている。突入時の大当り期待度が約97％で「大当り＝RUSH濃厚」という恩恵を考慮すれば、実際にはもう少しRUSHを体験できるようにはなっているだろう。

　遊タイムの発動条件は低確率状態で299回転消化。適度なハマリ台があれば積極的に狙っていきたい遊タイム性能である。ちなみに、朝イチ状態で50回転消化時に犬の「スエオ」が登場すれば文字通り据え置き濃厚。さらに99回転以内の遊タイム条件到達の期待大となるのである。

　連チャンモードとなる「ウルトラ6兄弟RUSH」。ミドルタイプでは1種2種混合機によるロング時短（100回転）となっていたが、本機の連チャンシステムはV-STに変わり、ST40回転＋時短40回転の構成となっている。

　したがって、トータルの継続率は約90％だが、STの継続率が約84％、時短の継続率が約33％と、前半の40回転と後半の40回転では連チャンの期待度が変化するので注意が必要である。

「6兄弟バトルモード」と「ウルトラバトルモード」の2つの演出モードが用意され、好きなほうを選べるようになっている。

　前者の「6兄弟バトルモード」では対戦相手となる怪獣ごとに勝利期待度が変化するのはもちろんだが、戦う6兄弟の種類によっても戦況が激変。勝利濃厚となる自キャラが存在するので法則性を覚えれば、よりバトルを楽しむことができる。

　ほかにも、両モードで共通する大当り濃厚パターンなども多彩に組み込まれているので、やりこむごとにゲーム性を理解できるようになる「法則性」にも注目してほしいところである。

　右打ち中の大当りのメインは6ラウンド約420発で、最大出玉となる10ラウンドも約700発と抑えられているうえに10％の振り分けとなっているので、90％の連チャン力でどれだけ大当りを重ねられるかがポイントになる。

　それでも平均で10連チャン、3000発以上の出玉を期待できるので爆発力は充分。初代『ウルトラセブン』から脈々と受け継がれている爆裂性を武器に甘デジでもウルトラ6兄弟が大活躍である。

（文=大森町男）

<著者プロフィール>

　羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。