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パチスロ「爆裂化によって名実ともに『伝説のマシン』が復活」~4号機名機伝説~ 『オリエンタルⅡ』後編 【アニマルかつみの回胴青春時代Vol.81】

パチスロ「爆裂化によって名実ともに『伝説のマシン』が復活」~4号機名機伝説~ 『オリエンタルⅡ』後編 【アニマルかつみの回胴青春時代Vol.81】の画像1 1993年秋、『ソレックス』に続くユニバーサル販売の4号機第2弾として登場した『オリエンタルⅡ』。

 集中役を主体とした前作から一転、ボーナス主体の純然たるAタイプだった本作、そのテーマは「名機再臨」であった。

 1990年代初頭のパチスロシーンに巻き起こった連チャン機ブーム。そのきっかけとなった伝説のマシン『コンチネンタル』の完全再現を目指したのだという。

 確かに、役構成やリール配列は、『コンチネンタル』の生き写しだった。が、「驚異のビッグ偏向タイプ」と謳われたスペックはその実、「単にREGを削っただけ」の激辛仕様。

 そもそも、一世を風靡した初期の『コンチネンタル』の怒濤のごときビッグの連打は、「CS-90」なる未承認パーツによってを発生させていたもの。ノーマルな4号機に期待するのも無理な話であるわけだが、「名ばかりの名機再臨」にファンは落胆させられるのであった。

 …が、「歴史は繰り返す」というのが、世の常。とかくパチスロ業界では、よくあることである。

 ファンの不平を宥めるためか、あるいはホールからのリクエストに応じてか。ほどなく首都圏を中心に爆裂Ver.が出現する。

パチスロ「爆裂化によって名実ともに『伝説のマシン』が復活」~4号機名機伝説~ 『オリエンタルⅡ』後編 【アニマルかつみの回胴青春時代Vol.81】の画像2


 当時、パチスロ必勝ガイドで『オリⅡ』の担当だったので、「ついに裏返った」と聞きつけ、データ採取スタッフ数名らと期待に胸膨らませ、情報にあった某県某ホールへ向かった。

 ビッグばかりが早いゲームで連チャンする様は、確かにデビュー当初の『コンチ』そのものだった。が、残念ながら自分の台は打てども打てども単発ばかり。

 あっという間に大枚を使い果たし、「ごめん、あとは任せたよ…」と早々にリタイアするハメとなってしまった。

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 その時に採取したデータを集計してみると、確かに瞬間的な連チャンは激しかったが、均してみるとけして大したことはなかった。単に店がシブいだけだったのかも知れないが、手放しで「凄い!!」と騒ぐほどのレベルでも無かったのである。

 そんな風に悶々としていると、やがて「真打ち」とも言える猛爆バージョンが都内に出現した。

 聞けば、『トロピカーナ』の猛爆Ver.である通称「爆トロ」を制作した人物が手がけたものらしく、「これはマジでヤバイ」ということで、さっそくパチスロ必勝ガイドの名物実戦企画「91時間バトル」で対戦することとなった。

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 自分は6日目の担当だったのだが、3日目から前日の5日目で3連敗して、莫大なマイナス収支でバトン。当日の朝は非常に重い気持ちで店へと向かった。

 たぶん、リセットモーニングだろう。打ち始めるとすぐに当たった。が、その後の展開はもう…。時折、早いゲームでの連打は発生するものの長打にはつながらず、延々と下皿プレイが続く、ストレス満点な展開。

 夜を迎えた頃、ついにわずかな持ちコインは尽きた。投資は朝イチの千円だけなので負けを最小限にとどめるならここで終了してもよかったのだが、なんとなく後ろ髪を引かれる思いというか、なにか「閃き」のようなものを感じて、追加投資をして勝負を続行した。

 結果から言うと、この「閃き」が功を奏した。すぐにビッグが当り、本日最大の速攻10連打、一撃3千枚オーバーの猛爆をモノにしたのである。

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 この最後のマクリのおかげで、ダラダラとした1日の鬱憤を晴らせたばかりでなく、1週間トータルでもなんとかプラスでゴールすることができた。

 ともかく、爆連している最中は、初代『コンチ』の初打ちで爆裂した時のことが走馬灯のように甦り、色んな意味で胸がアツくなった。もう28年も前のことだが、あの興奮をもう一度味わいたい今日この頃である。

(文=アニマルかつみ)
〈著者プロフィール〉
兵庫県尼崎市出身。1992年春にパチスロ必勝ガイドのライターとなり、以来30年にわたってメディア人の立場から業界の変遷を見つめてきた大ベテラン。ぱちんこ・パチスロの歴史に関しては誰にも負けない博識を持つ。最近ではYouTube動画チャンネル「ぱち馬鹿」のメンバーとして、各種企画の制作や出演、生配信などにも精を出している。ライター稼業のかたわら、ロックバンドのベースプレイヤーとしても活動中。愛猫家。昭和レトロ好き。

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