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パチンコ新台『P yes!高須クリニック』目指すは一撃2万発…【濱マモルののほほんコラムVol.136~全力には全力を~】

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 どの世界でも、ぶっ飛んでるヤツが生き残る。これはお世話になっている先輩が酔うと必ずと言っていいほど口にする言葉だ。

 人生46年。確かに振り返ればそんな気がするし、パチスロライターの大先輩たちを見ても、いい意味でネジが数本抜けている。あえて世間とのチューニングをズラしているというわけではなく、あくまで自然体。だからこそ面白く、常に我々をワクワクさせてくれる。

 正直、作られた不自然なんかはすぐに見抜ける。サブカル好きを自称する、ちょっとマニアックを気取る自分が好きなだけの薄っぺらい人間と一緒であり、非難を承知で言えば、そんなものはまるで面白くない。サブカルか否かは周囲が判断するもの。自分が愛するカルチャーは自分にとってゴリゴリにメインなハズなのだから、要するに軸がブレているのである。

 その点、パチンコメーカーの豊丸産業はブレていない。2月7日に導入を開始した『P yes!高須クリニック~超整形BLACK~』。餃子の王将やすしざんまいとのタイアップを実現させているのだから、その独特なチョイスに関してさほど驚くことはないのだが、液晶上で繰り広げられる演出の世界観には度肝を抜かれた。

 おそらく高須院長を少女漫画風に描いたであう「壁ドン」、院長が悩みを解決できればSPへ発展する「とある青年の苦悩」、同じ年代の院長の顔写真が揃えば演出成功→その後のリール演出で発展先が変わるタカスロ、3人の富豪を集結させられればドバイの人々とのリーチへ発展する富豪集結などなど。その演出の破壊力はかなりのもので、仮に院長が施術に失敗しても、麻雀に敗れても、ドバイの物件を買えなくても思わず笑って許してしまう脱力感もある。

 当たったら当たったでイケイケ感もあり、確率36.9分の1の初当り時は9R消化の後に時短3回転のTAKA須RUSHへ突入。残保留1個のセレブリティチャンスを含めた継続率は約93.1%で、ホールでは一撃1万4,000発以上なんて羨ましい大連チャンも目撃している。ちなみに、現時点での我が最高連チャン数は8連。出玉にして3,800発ほどだ。悔しい。

 これこそ唯一無二。強いて言えばチューリップ開放時以外、SixPackステージへ玉が移動しないと美スタート入賞はほぼ見込めないし、そのSixPackステージの腹筋役物も押しのタイミングが悪いと中央穴に入らないし、だからと言ってヘソを開けるとVIPルートへ行きすぎちゃうし、楽しみのひとつでもあった役物全体は想像以上にキツい印象を受けたが、それでも打ち続けたいと思えてしまうのだから大したものである。

 ひとまず、目指すは一撃2万発。全力でぶっ飛んだマシンには、全力で応じるのが礼儀である。  

(文=濱マモル)

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