甘デジ「信頼度が崩壊」超特殊モード搭載マシン！

パチンコ界の希少なコンテンツ

　パチンコとして登場する機種の8割、9割方が何らかの版権を持つタイアップマシンとなった昨今。いわゆる「オリジナル」と呼ばれるメーカーが独自で開発したコンテツは希少となっている。

　そのオリジナルマシンも、例えば将棋やトランプのようなゲームであったり、野球やサッカーといったスポーツ、あるいは桃太郎や過去の偉人をモチーフにしたりと、もともとある素材を使用しているものである。

　しかし、豊丸の『PA女子ザジャイアント』は物語をゼロから構築したまったくのオリジナルコンテンツ。しかも、美女軍団が地球外知的生命体によって侵略される地球を守るという、SF、スペースオペラ、英雄譚の王道要素がつまった内容で、設定の完成度が高い。

　さらに、地球を破壊しまくる巨大化したコスプレ美女を倒すといったような、豊丸らしい特色もしっかり反映。カッコいいと面白いがせめぎ合う、「これぞ豊丸」的な一台となっているのである。

激アツ演出の大安売り!?信頼度が崩壊する超特殊モード搭載

　ちなみに、豊丸らしい演出機能として「崩壊モード」が搭載されている。これは通常時を101回転以上消化させると選択できるようになるのだが、激アツ演出が頻出する代わりに全然信頼できなくなるなど、出現率と信頼度が文字通り崩壊している。遊び心満載の演出モードになる。

　また、スペックも個性的。確変割合が82％と高いループ率を誇る一方で、5回リミッターを搭載した特殊なゲーム性を持っている。リミッターに到達しても大当り後に80回転の時短が付与され、引き戻しを狙える。

　引き戻し率は45～55％ほどになるので、トータルの連チャン率は85％オーバー。どうしても制限が生じる甘デジの連チャン性能を最大限まで引き出すためのシステムといえよう。

　通常大当りを引いても連チャンを期待できるのが本機の強み。したがって、初当りで確変に突入しなくても、確変に突入したのにリミット前に通常を引いたとしても、継続への期待感が損なわれないのはありがたいゲーム性である。

　ちなみに、基本的に右打ち中はどの状態でも「ジャインティスチャンス」という電サポモードに滞在するので内部状態はわからないようになっている。ただ、たまに「EXTRA」に移行し、この場合は確変濃厚である。

　また、大当り確率には6段階の設定が付けられており、設定1～5とエクストラ設定となる「H」を搭載。前者は確率が1/129.8から1/116.8と1/100を下回るが、設定Hは唯一1/100を切る1/99.9となっている。

　設定Hは高確率で勝利をつかめる激アツ設定だが、演出による設定示唆要素の存在は公式に明かされていないので、初当り確率や連チャン率といったデータから判別する以外はなさそうである。

　スペック、演出、ゲーム性と豊丸らしさが全開の『PA女子ザジャイアント』。当たり前に倦んでいるパチンコファンを虜にするマシンとなる。

（文=大森町男）
<著者プロフィール>
　羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。

【注目記事】
■8,000枚超の出玉を吐き出す猛爆ST！話題のパチスロ6.5号機を攻略
■パチスロ「20,000枚」期待の「1/8192」フラグ…パチンコ新台にも搭載!?
■パチスロ6.5号機『鉄拳5』で激アツ「EX200G」の大事故!?