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パチンコ「超爆裂タイトル」初の○○で躍進!!

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パチンコを代表する爆裂タイトル

 パチンコの歴史に燦然と輝く爆裂名機の代表格『花の慶次』シリーズ。80%のループ性とボリュームのある出玉感、新感覚のランクアップボーナスなど一躍スターダムにのし上がった。

 正直、原作は「週刊少年ジャンプ」で連載されていたとはいえ、並み居るビッグタイトルほどの人気や知名度があったとは言い難い。しかし、パチンコでの大ヒットを受け、マンガも再評価。逆輸入的に存在感を高める結果となったのである。このパチンコによって原作の人気に火がついた最初のパターンかもしれない。

 さて、マックスタイプの強力な出玉性能でパチンコファンを虜にした『花の慶次』は、以降のシリーズ機においても基本的にフルスペックタイプを中心に展開し、メインと時期をずらして甘デジタイプをリリースしていくようなイメージである。

 しかし、シリーズの最初のほうではメインスペックと甘デジタイプに加え、ライトミドルバージョンも用意されていた。それが『CR花の慶次~愛H-K』である。これまで初代や2代目となる『斬』ではメインのマックスタイプしかリリースされなかった。

 初代では甘デジ版も登場したが『雲のかなたに』というサブタイトルを付けたうえに、甘デジタイプだけで3種類の兄弟機を揃えるなど、1つのシリーズブランドのような扱いであったとも取れるのである。

ライトミドル登場によってシリーズに変化

 ところが、シリーズ第3弾となる『愛』ではマックスタイプ2種に加え、甘デジにくだんのライトミドルと多面展開。シリーズの「変化の兆し」であり、ある種のターニングポイントと捉えることができるかもしれない。

 なぜなら、ライトミドルバージョンではシリーズ初となるSTスペックを採用しているからである。代名詞ともいえるバトルスペックから変更を加えたチャレンジ性の高い機種となっている。

 大当り確率は1/163。確変突入率100%で30回転のSTに突入する。ST終了後は20回転の時短が付与される。トータルの継続率は約76%と高いうえに最大出玉となる15ラウンド約1300発が15%の割合となっているので瞬発力にも期待できる。

 また、ST演出も26回転まではおなじみの「大戦モード」が展開されたり、小当りや2ラウンド当りから移行する「傾奇ゾーン」、時短or確変となる「殿モード」といったおなじみの演出も踏襲され、ST機になったからといって特段の変化は付けられていない。

 それでも本機が、『慶次』シリーズがあえて次回ループのバトルスペックにこだわらずに慶次らしさを追及する契機となるマシンであったのは間違いないだろう。ニューギンはもちろん、パチンコ界きってのメジャータイトルとしてファンから絶大な支持を受けることができたのも、この絶え間ない挑戦と変化によるものである。

(文=大森町男)
<著者プロフィール>
 羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。

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