パチンコ「約1/5で自力大当り」…視覚と出玉で魅せた傑作!!
パチンコには「自力感」が薄い!?
パチンコはパチスロに比べ「自力感」が少ないという指摘がある。たしかに、1分間で100発の玉が発射され、ランダムにヘソに入賞していくプロセスにおいては1発1発の重みが薄まり、たとえば入賞した瞬間にレバブルが発生するなどというわかりやすい現象が起こる以外に、自分が大当りを引き当てた感覚はどうしても鈍くなる。
その点パチスロは、レア役やゲーム数といった契機やタイミング、32ゲーム以内のような「範囲」が明確になっているので、大当りに至る道筋をはっきりと感じ取ることができやすい。
ただ、パチンコにも大当りが発生するまでの経緯を鮮明に見て取ることができるジャンルがある。役物機だ。
誰の目にも明らかに大当りまでの過程を視認することができるので、デジパチなどよりは圧倒的に自分で大当りを引き当てた感触を得られる。
したがって、プレイヤーの没入度が高くなり、台との結びつきが強化されるのである。オールドファンの羽根物好きや、いつまでもついて回る「昔はよかった話」の一因はここにあるのではないだろうか。
ただ、結果が目に見える分、刺激という意味では物足りなさを感じなくもない。特に、毎回転のように何かしらの演出が発生し、大当りまでの間をしっかりと埋めてくれるデジパチに慣れきった身には、ただ上から下へと転がっていく玉を見ているなどとは退屈極まりない行為に映るかもしれない。
「自力大当り」の要素が強いマシンが登場
そういったパチンコの不満を解消してくれる機種が1種2種混合機なのである。デジパチと役物機を共存させることによってデメリットを補いながらそれぞれの特性を発揮できる新たなゲーム性が誕生した。
ニューギン(エキサイト)から登場した『CR APPLESEED』もそんな1台。しかも、役物でのV入賞は現代的な方式が採用された次世代1種2種混合機の要素が全面に押し出された新感覚のマシンなのである。
デジパチのゲーム性となる図柄揃いと役物機の特徴である物理抽選の2つの方法によって大当りを獲得できるが、役物抽選でも作り込まれた役物ではなく、単純化された仕組みで大当りを狙うようになっている。
その手順は少々複雑。まずヘソの普通図柄を抽選するゲートを通過し、ドットが揃うと電チューがロング開放。ヘソ下の電チューに入賞させ、右打ちによる自力V獲得チャレンジにて、役物内のV入賞を狙う流れ。内部構造的には初代『AKB』のような機構になっていて、V入賞確率は約1/5だ。
このシンプルな役物でも充分にヒリヒリできるし、自力感も強い。また、実質的な大当り確率が1/198.21(MR4-VEの場合)と手頃な遊びやすさなのもグッド。さらに、確変継続率約75%、右打ち中は半分が15ラウンド約1600発とすべてのバランスの良さが光る。
『CR APPLESEED』は、ライトミドルタイプではもちろん、役物抽選を採用した1種2種混合機のなかでも異色の名機といえよう。
(文=大森町男)
<著者プロフィール>
羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。
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