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パチスロ「技術介入要素の始祖鳥」に挑んだ当時の話️【ゴトロニの人生4コマスベリ】

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■個人的には初代よりも好きかも…

 皆さん、うおおおおおおおおお(挨拶)!! ゴトロニです。

 スマスロ『北斗の拳』がもの凄いことになっていますね。
 平たく言うと稼働が超ゴイスーです。

 ビッグデータではここ十何年間で一番の初動の数字だそうで、まさに救世主伝説の再来ということになるかもしれません。

 初期導入としては台数が多く、高々数百台というワケではないので、総量ともなると文字どおりの桁違い。それ故、このご利益がどこまで本物かという部分で、初打ち需要が一巡する2週目以降の数字に俄然注目が集まる感じです。すぐに増台も控えていると言われていますしね。

 でも、個人的には初代よりも好きかも…いや、お世辞抜きで。
 初代をあまり、というかほぼ打っていなかったからかもしれません。
 要は新鮮味があるんですね。

 ただ、ホールで打つ前に触らせてもらった時には、コンセプトが「初代完全再現!!」ということでまさしくそのとおりだ…と生唾ゴックンモノでした。

 パチンコやパチスロの機械って、この「コンセプトどおりに作る」というモノづくりにおけるイロハのイが異様に難しくてですね、企画段階では良さ気なものが凡百以下の作品に終わる原因の大体がコレです。

 要は組織としてみれば、無駄な思惑が割り込んだりした末にただの自爆に過ぎません。マジであほくさ案件が横行する世界。なので、この時点でL北斗は無条件で合格という見方もできるんです。

 その分、個人的に唯一の懸念としたのがラオウとの継続バトル。
 このパートって、ナビが出ないからメダルが減るじゃないですか。

 逆に初代は2択ナビの支援を受け、モリモリ増える部分。
 そこがどうかなぁと危惧していたのですが、誰も気にしていなくて、おじさん完全敗北です。 

 やはり強い拳王様なら秘孔を突かれても良いということなのでしょう。
 カリスマ溢れすぎだろ!

■最初の最初は客ぶっ飛びだったのよ

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 さて、本編の回顧録みたいなもの。
 遂に技術介入マシンの始祖、『クランキーコンドル』の出番です。

 いやぁ、これも結構打ち込んだなぁ、さすがに。
 その分、話のネタはあるんですけど、正直なところ私の評価はさほど高くはありません。そこら辺のことは次回以降にでも。

 で、コイツとの遭遇は環境が運良く恵まれており、おそらく入り浸っていたホールが全国でもトップクラスに早かったのがポイント。

 この店にニューパルの導入はなく、ユニバ系で何とか営業しているという構図でして、販社などの入手ルートが当時ありがちなアレだったのでしょう。

 なので、ニューパルを設置できて絶好調だったライバル店に対し、苦虫を潰す思いで日々過ごしていたのかと推測されます。

 そこへ、イブXやらフリッパーなど何とかニューパルのような機種を作ろうとブラッシュアップしていき、「ニューパルに負けないカッチリ制御」と「ニューパルにはない目押しで勝てる要素」を盛り込んだ、彼の伝説マシンが満を持して殴り込みに来たとなった次第です。

 ですがね、設置当初は人気なんて全く無かったんですよ。
 むしろブッ飛び状態。
 ワンボックスも入れて、完全に通路になってしまったその光景はインパクトありましたねぇ。

 そうなった理由は単純明快で、「出ない」から。
というか、出せないからが正解であり、高度な目押しって極々一部のプロの技術だったんですね。だから、おっちゃんおばちゃんメインのホールには合わなかったわけです。

 さすがにこの状況に困ったのか、ある日突然、その店のマネージャーが声をかけてきたのです。

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■「目押しは得意だろ? ちょっと打って」と…

 その内容とは「全台設定456で毎日やっているのに出なくて、客がつかなくて困っている。お前たちは若いから目押しは得意だろ? ちょっと打ってくれないか」というもの。

 早い話がサクラなんですが、他の人を負かすためのものじゃないし、個別にどこが設定6だとか教えてもらったわけでもないし、本当に高設定ばかりなのかも分かりようがないし、勝ったら一部バックしろとかドアウトな話でもないし、そもそも目押しは下手だったし、人選ミスだったんですよね。

 具体的な目押し力としては、ボーナスをほぼ一発で揃えられる程度。
 それに輪をかけて、当時は超最新台ゆえに攻略誌にも基本スペック以外情報がない状況につき、何をすればいいのか全く分からずむしろ罠。

 罠なんですが、いつも毎日遊ばせてくれる程度には営業してくれている店なので、このお願いを受けることにしたんですよ。

 なお、神奈川県のホールなので基本的に交換率は低め。
 無制限ではあったものの7枚交換で、持ち玉を持っての台移動は禁止。
 さらに言えば、データカウンターといったハイテクは微塵もなく、小役カウントでの設定推測の概念すらない時代。

 さぁ、このような条件でどうなったか…答えは引っ張るまでもなく、当然勝ち。
 効果バリ効きのリプレイハズシもバリバリミスってなお、一日粘れば1000~2000枚は安定して出る感じでしたね。

 でも、それが高設定の恩恵によるものかは分かりません。
 というか、ボーナス確率だけでは設定差が無きに等しいものだもの、無理ッスよ。

 ただ、それでもへっぽこ目押しでも勝負にはなることは分かったし、もっと目押しが上手くなれば勝てるという手応えはしっかり掴めたのでした。

 その「勝てる」とは細かい計算をするまでもなく、機械の性能が半端ないことは体感で分かるレベル。

 程なくして、私たちが出したからではなく、コンドルで勝てるという方面からの口コミで人気が広まり、客付きも良くなってお店の目論見どおりとなったのですが、お店がホクホクとなったかはわかりません。
甘すぎたからね。

 それでも自分としては、手探りで攻略していくのは面白いなぁとかつてない喜びを見出したきっかけの一台という意味で大変ありがたい存在となりました。

 そして、当の私にそれでお金が手元に残ったのかというと、これがサッパリ。
朝から打っても17時くらいに切り上げて、ハネモノコーナー逃げ込んで散財していたからね。しょうがないね。

 だって、ハネモノにはパチスロじゃ遠く及ばない面白さがあるじゃないですか。
 勝った分を吸いまくったカバまる、赦すまじ。

 全部返して!!
 あ、今をトキメク西陣じゃなくてSANKYOの方のハネモノですぞ。

ゴトロニ

ゴトロニ

神奈川県横浜市出身。大学時代にこじらせた回胴愛を武器に、ショッカーという名のデータ採り要員として攻略誌業界入り。その後、パチスロメーカー勤務を挟み、再度リングインするという特異な経歴を持つが、これといった目覚ましい活躍は見せないまま現在に至る。パチンコ・パチスロ以外では猫と競馬・競輪・オート、株、為替FXにもドップリで毎日眠れない日々を送っている。

Twitter:@GotoroniXX

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