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パチンコ「斜め上の発想」が新ゲーム性を創出! 身震いするほどの疼きが爽快感に!!

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 この『CRジャングルパークXLTD』が登場したのは1999年。暗黒の「5回リミッター時代」から解放された活況をもって、『CRフィーバーゼウス』を皮切りに多様なゲーム性の機種が巷に溢れ返り、そのひとつとして純正「回数切り」マシンが現れたというわけだ。

 しかし、わかりにくさや「確変が消滅してしまう」といったネガティブなイメージを払拭できず、あまり人気が出なかった印象である。筆者の所感も好意的なものではなかったと記憶する。

 当時マイナーメーカーにカテゴライズされていた京楽だが、筆者は「柔キッズ」「めぐみ工務店」「あっぱれ応援団」など好みの機種が多く、このメーカーのマシンを打っていた。その一環として、『CRジャングルパークXLTD』に触れてみたのだが、ST以前にまったく当たる気配を見せず確率の3倍を超えるハマリに見舞われて、泣く泣く席を立ったものだ。

 このようにSTとのファーストタッチはほろ苦いものとなってしまったが、初期STで微笑ましいエピソードも存在する。

 当時のバイト先の社員もパチンコが趣味で、ある日、なかよく職場近くのパチンコ屋で連れ打ちすることになった。その時わりと新らしめの機種として設置されていた『CRど根性ガエルH』に隣同士で座ると、早い段階でお互い大当りを決めた。意気揚々とふたりしてSTにチャレンジしていたが、先に当たった連れ人はあえなくスルー。そして筆者も32回転のSTで残り5回と風前の灯。

 と、ここで前から釘に玉が引っかかったまま遊技していた著者の台に大きなブドウが形成されたせいでヘソに入らない状態になってしまった。しかたなく店員を呼ぶと、正常化した後に保留の途切れたヘソへ玉を手入れ。ラスト1回転である。

 なんと、これが見事に大当りを射止め、連れ人が隣で「やらせだ」、「仕込みだ」、「おこぼれだ」、と騒ぐ中で4連カマしてあぶく銭を手に入れたのだった。
(文=大森 町男)

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