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パチンコ「役物がスペシャリティ」!変わり種版権でも「中身は本物」の名作を振り返る!

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 パチンコには「なんでやねん」と思わずにはいられない版権で勝負を挑んでくる場合がままある。例えば『解体屋ゲン』。まあ、アニメ・マンガはいいだろう。ゲームの類もグラフィックや映像の観点からすれば妥当である。

 この考えから導出する、パチンコを「絵」で捉えたときに派生する映画・ドラマ・TV番組、およびこれらに付随可能なアイドル・タレント・歌手・ミュージシャン・著名人・キャラクターも理解できる。

 でもな、フェラーリってなんやねん。尖りすぎやろ。

 さて、最強の飛び道具を持ち出したので本題のインパクトが薄れる失敗を犯してしまったが、本稿での主題は『フィリックス・ザ・キャット』である。我々世代の人間には10円ガムとしておなじみのあの黒い猫。あれが羽根物として登場したのである。

 フィリックス・ザ・キャット、羽根物のキーワードから連想されるのは、黒い猫をかたどったフィギュア役物が回転してどうこうするパターンか、タイミングよく人形のポケットに玉が入ると足元からVに一直線に向かう系のものであろう。

 いずれにせよ、フィリックス・ザ・キャット本体を模倣したギミックの存在は必要不可欠なのである。などという凡人のイマジネーションなど簡単に吹き飛ばしてしまうのが、本機の役物機構となる。いうなれば、革命的役物『アクアパラダイス』の進化形なのである。

 役物の奥には大きめの横長液晶が搭載されているが、それを囲むように6箇所のマグネットを付帯した回転体が設置され、そのマグネットに玉がくっつくことでチャンスを生み出すゲーム性となっている。

 回転体は反時計回りに動いており、マグネットに接着した玉は役物内の左側面を通るレールによって左右に動くブリッジ役物に運ばれ、タイミングが合えば橋の下に設置されたVゾーンへ吸い込まれるようになっている。

 羽根から玉が入賞する際には直接マグネットに接着するパターンとそのまま右側面に敷かれたレールを通って役物下にある分岐回転体に運ばれる2通りのルートが存在。

 ファーストタッチでマグネットに接着しなくても、再びマグネットに接着できる機会、復活チャンスがあるというわけだ。

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