関西遊商がパチンコホール駐車場の「特別警戒巡回」活動を実施。「子供の車内放置はダメ絶対」
連日、酷暑が続いている。
8月17日には静岡県の浜松市で41.1度を記録。2018年7月に埼玉県熊谷市で観測された国内最高気温に並んだ。浜松市では前日にも観測史上最高となる40.9度を記録しており、2日連続での40度台となった。
こうなると、心配なのが熱中症だ。東京都内では8月1日から15日までの間、53人が熱中症で死亡。16日には、やはり都内で6歳から99歳までの男女252人が熱中症の疑いで搬送された。このうち7人が重篤な状態だという。
熱中症とは、暑い環境や体温が下がりにくい環境で起こる体の異常。熱中症を引き起こす条件は「環境」「からだ」「行動」によるものが考えられ、暑さの回避、こまめな水分補給、ほどよい塩分補給、こまめな休息などが予防・対策とされている。
特に、高温な場所での長期滞在は危険。エアコンを止めた車内などはその代表例であり、気温が上がる時期になると子供の車内放置によるいたたまれない事故が発生してしまうこともある。
大阪府・京都府・兵庫県・奈良県・和歌山県・滋賀県の2府4県をエリアとする、遊技機製造会社・遊技機販売業者・遊技場設備会社・部備品販売業者などの協同組合「関西遊技機商業協同組合(関西遊商)」は、そんな事故を防止しようと考えている。
毎年5月1日から10月31日までの6ヶ月間、組合員及び従業員がホールを訪問する際に駐車場を巡回する「ホール駐車場の特別警戒巡回活動」を実施している。今年の強化月間は8月1日から10月31日で、7月1日から8月31日を特別強化月間、8月7日を「特別強化日」としたそうだ。
業界ニュース「遊技日本」は、参加者14名は5つのグループに分かれて大阪府下の10店舗を訪れ、大型駐車場に停められた車の中を確認。車内に子供が取り残されていないか、入念にチェックしたと報じられている。
各ホールでの巡回活動は様々で、開店~18時までは1時間に1回、18時以降は2時間に1回と、各スタッフが休憩前に巡回する店舗もあり、これらの取組みに対して店舗側は「関西遊商の巡回によって、より一層スタッフの意識が高まります」などと答えているという。
活動を終えた西川直也社会貢献・環境対策委員長は「新型コロナウイルスの影響で巡回が中々できていなかったが、大遊協(大阪府遊技業協同組合)からの依頼を受け、こうしてやっと巡回できた。
こうした活動が子供の車内放置事故を無くす一助になればと願っている」とコメント。「業界全体の意識を高めるためにも、ホール組合や各ホールの方々と協力しながら、引き続き取組みを知っていただき、社内事故を無くしたい」とも続けた。
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