パチンコ店に「最強のクレーマー」襲来!? 「金を返せ！」「ただじゃおかねぇぞ！」の煽り言葉に驚愕…

　正直「やばい！更に怒りを買ってしまう」と後悔しましたが、意外にも私の失言に対する反応はありませんでした。「チッ」と舌打ちをした後、椅子に座って貧乏ゆすりをしながらこちらの返答を待ってくれたのです。

　結果を申し上げますと、お客様は「1万円と勘違いして千円をサンドへ投入していた」との事。実は、このような場合は大体が「〇〇円を投入したつもりが、実は違った」という「お客様の勘違い」が主な原因です。

　私はその真実をお客様へお伝えしました。すると「俺が見間違える訳ないだろ！ふざけるな！」と全く信じてもらえませんでした。

　こういった際の最終手段。サンドの使用履歴を印字してそれを確認してもらい「お客様が何時何分にいくらサンドに入れたか」という事実を突きつけるしかありません。

　私はサンドの使用履歴をお客様へ開示し、お客様の勘違いである事を改めて伝えました。すると首を左右に振り、そのまま何も言わずに退店したのでした。「あれだけ騒いでいたのは何だったんだ」と呆気にとられたのを今でも覚えております。

　後で知ったのですが、常連様のお話によると本件のお客様は近隣店舗で「クレーマー」として有名らしく、あらゆる事にクレームをつけてホールを困らせる要注意人物との事。「複数の店舗で出入り禁止を通告され、この店に行きついたのでは？」と推測しておりました。

　確かに、あそこまで怒りを露わにする様子を見るに、「クレーマー」のレッテルを貼られる事があってもおかしくありません。

　真偽のほどは分かりませんが、ホール店員も心を持つ人間です。必要以上に侮辱や暴言を放つのは控えていただきたいと感じたトラブルでした。

（文＝ミリオン銀次）