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パチンコ店の“激減”に衝撃…「1店舗のみ」となった思い出の地で強くなった願い

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 今から丁度20年前の2001年頃、当時私がいた地元の駅前には10数店舗のパチンコ店があったと記憶している。一応れっきとした政令指定都市の駅前である。

 全国の店舗数としてはピーク時だった1990年代末期の18000店舗から若干の減少となり、確か17000店舗くらいだった頃だ。

 当時の私は日曜日や祝日はもちろん、平日も仕事が終われば大急ぎで駅前周辺のどこかのパチンコ店に足を運ぶヘビースロッターだった。もちろんパチンコもやるが…。

 おいしいご飯やお酒よりも、車よりも優先するのがパチスロだった。連チャンが終わらず約束をスッポかした事は数知れない。今思うと本当にロクでもない人間だった。

 ちなみにパチスロが主体だったのは『ニューパルサー』や『クランキーコンドル』といった、目押し技術で出玉率に大きく差が付く機械だったり、設定判別が可能だったりする機種があるからだった。

 他にもホール選びや、ある程度のデータ収集などにより、それまでの全くの運頼みのギャンブルから、勝つ喜び、楽しみを覚えたからに他ならない。収支もキッチリ付けていたが、2000年前後は毎年プラス収支だったのもハッキリと覚えている。

 休みの日は当然のごとくモーニング(ホールが任意にボーナスフラグなどを仕込んでおくサービス)狙いで朝イチから突撃だ。「モーニング以降はサッパリ!」というのも勿論あったが、逆にモーニングから出っ放しというのも決して珍しくは無かった。

 それから数年後、私は仕事の関係で他の地域に引っ越す事になり、長い年月が経つのだが、つい先日、かなり久しぶりに地元を訪れ、そのあまりの変わりように本当に驚かせられた。

 政令指定都市にしては非常に寂れた印象だった駅前は見事に再開発され、大型商業施設が立ち並び、その隣には貧乏人(私)憧れのタワマンも悠然とそびえ立っている。

 しかし、一番驚かされたのはそんな事では無い。

 20年前には10店舗以上もあったパチンコ店がざっと見渡す限り1店舗しか無いのだ。

 私はそれを確かめるべく、当時のパチンコ店があった場所を全て散策した。「マジで無いぞ!どこにも無い!!」そこにあるのは大型商業施設、駐車場、ホテル、ドラッグストア等々。

 確かにパチンコ産業自体が衰退し、店舗数も減少の一途を辿り、当時からすれば半分程度となっているのは解っている。それにしてもきれいさっぱり、見事なまでに無くなったものである。

 唯一残っているのは当時から存在し、数年前に1000台以上の大型店へと変貌、リニューアルOPENした店舗のみだ。当時存在したパチンコ店は全て小規模店だったため、総台数的には当時とそれほど変わりが無いのかも知れない。

 そしてその店舗を覗いてみたが客付きは4割程度だろうか。平日で1000台クラスの4割なら立派なのだろう。しかし、私は遊技をせずその大型店をプラプラと1周し後にした。

 時の流れというのは本当に残酷なものだ。

 このままパチンコ店は5000~6000店舗にまで減少を続けるのか…。それともどこかで踏みとどまるのか…。生き残った先には何が待っているのか…。

 弱い者が淘汰されていくのは必然だ。

 しかし古い時代を生きた私としては少しでも多くのパチンコ店、ひいては昭和の面影を残す古き良き小型店が少しでも多く残る事を切に願うばかりだ。

 パチンコがまだ国民の娯楽と言われていた時代、私がかつて従事した店舗も先月1月、30年余りの歴史に幕を閉じた。

(文=オーハナB)

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