パチンコ業界に“希望”… センスと手腕が問われる!? 新年度に「輝ける未来」を夢想する!!

　4月1日からパチンコのCMが解禁されるようですね。解禁というよりは自粛を終了するといったニュアンスですが10年ぶりにパチンコ機に関するコマーシャルを打てるということで、業界が盛り上がってくれれば何よりです。

「あなたと合体したい」などのインパクトあるキャッチコピーが話題となって稼働に繋がれば最高です。ただ、コロナの渦中という状況もあるので、解禁したからといってCMがひっきりなしに流れるようなことはないでしょう。

　あとは若年層に訴求するCMをテレビ離れが進む今に大々的にアピールしてもリーチしないなど、戦略性も重要になりそう。業界のセンスと手腕が問われます。

　コロナの目線でいえば、全国遊技場青年部連合会が製作した「パチンコホールの換気実証実験」の検証動画を流して安全性をアピールするのもアリではないでしょうか。各店舗で行っている感染症拡大予防のガイドラインと合わせて紹介し、過度に自粛しているファン層に向け復帰を促す広報的なCMです。

　パチンコの取り組みや実情を訴える重要性はファン減少に歯止めの聞かない現状を鑑みるに、プライオリティの高い事項のはず。ホールチェーンの最大手ダイナムは「パチンコ産業の実態」と銘打ってパチンコ界をわかりやすく解説する動画を公式You Tubeチャンネルで定期的に公開しています。

　その最新バージョンでは「ファン人口の推移とこれから」というテーマで、ファン減少の原因や課題、将来の展望を丁寧かつ簡潔にまとめています。こういう内容の動画こそ、人気芸人や艷系女優に協力してもらって長尺でやってほしいですよね。

「しくじり先生」のフォーマットで自虐しながら面白おかしく業界の今を伝えたりとか、いくらでもできると思います。

　ちなみに、先ほど触れたダイナムの「パチンコ産業の実態vol.3～ファン人口の推移とこれから～」では、世の中を飲み込む「デジタル」の波を回避するにはパチンコ・パチスロに新たなデジタル要素を加える必要があると問題提起しています。

　そこでひとつ思いつくのが「スマートグラス」。グラス越しに映像を楽しんだり、情報を表示させたりするハイテクメガネのことで、AR、VR、MRの要素を取り込むガジェットです。

　これを実機と連動させて、例えば演出が出た瞬間に信頼度がARで表示されるとか、VRの役物が体を突き抜けるような演出を組み込むとか、世界が無限に広がるのではないでしょうか。

　ちょっと詳しい仕組み的なことは定かではありませんが、各種データを端末側、つまりスマートグラスのほうに仕込めるなら、パチンコ機本体のほうを進化させる必要がなくなるわけです。

　例えはちょっと違いますがオリンピアの分離型筐体のように、ソフトだけ交換して筐体自体は「器」としての機能を維持するだけで済み、機械代を抑えられるようになる。みたいな未来を夢想してしまいます。

　当然ながら、ダイナムが指摘するようにパチンコ・パチスロのより進んだデジタル化は避けられないと思いますし、できないのであれば淘汰は必然ですし、生き残ることができたとしても、伝統文化として極めて小さい規模のなかで細々とやっていくしかないでしょう。

　絶対にそんな未来はみたくありません。私も養分として日々精進していますので、なんとかパチンコ・パチスロを盛り上げたいですね。

（文＝大森町男）

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