パチンコ「11万発」マシン発表など注目も…パチンコ・パチスロ共に販売低調で赤字転落へ
フィールズ(東証1部:2767)は5月13日、2021年3月期連結決算を発表した。
これによると、売上高は前期比41.7%減の387億9,600万円で、営業損失は22億4,100万円、経常損失20億3,200万円、純損失34億5,200万円。前期の売上高は665億8,700万円で、営業利益は7億1,300万円、経常利益は9億3,900万円、純利益は4億9,000万円だった。
当連結会計年度におけるパチンコ業界は、新型コロナウイルス感染拡大による政府の緊急事態宣言に応じてホールが休業や営業自粛を強いられる局面もあったが、その後は万全の対策を講じて営業を継続。業界全体でクラスターは発生していない。
また、高齢者のユーザーが減少する一方、若年層の遊技機会が増加。若者に適した遊技機が市場に浸透する傾向が見られた。ただ、消費動向の停滞は商品の販売へ影響を及ぼし、市場総販売台数はパチンコ81万台(前年比35万台減)、パチスロ43万台(同14万台減)、計125万台(同49万台減)と大きく減少した。
このような状況の中で同社は、パチンコでは『新世紀エヴァンゲリオン 決戦~真紅~』(ビスティ)、『ぱちんこ ウルトラセブン 超乱舞』(オッケー.)、『Pコードギアス 反逆のルルーシュ』(ビスティ)の3機種をリリース。
パチスロでは『BLACK LAGOON4』(スパイキー)、『リングにかけろ1 ワールドチャンピオンカーニバル編』(スパイキー)、『パチスロモンスターハンター:ワールド』(エンターライズ)、『絶対衝激Ⅲ』(スパイキー)など8機種を販売。
だが、市場の購買マインド低下及び度重なる緊急事態宣言の影響により、販売台数の伸び悩みや商品販売スケジュールの延期を余儀なくされた結果、販売台数はパチンコ50,124台、パチスロ45,787台、計95,911台と低迷した。前期はパチンコ136,452台、パチスロ54,883台、計191,335台だった。
次期の見通しについては、既に販売した「11万発オーバー」のデータも確認されている『ぱちんこ GANTZ極』や『ぱちんこ ウルトラマンタロウ2』の販売が計約3.5万台と順調に推移しているほか、パチンコ1機種、パチスロ1機種の販売を継続。
第2四半期の納品に向けて、5月12日付でパチンコ『P 宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』も発表している。
次期業績予想は開示しなかったものの、同社は成熟市場においても効率的収益を確保し持続的な成長が可能な事業基盤を構築するとした。
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