パチンコ「保留連2400発」の激アツ仕様…「9分割画面」で多彩な大当りを楽しめる名機中の名機!!
メーカーの顔と呼ばれる機種がある。例えば三洋なら『海物語』、ニューギンなら『花の慶次』、サンセイなら『牙狼』となるであろう。
その一方で、メーカーを代表するキャラもそれぞれあり、三洋は『海物語』と「マリンちゃん」が一致しているが、メーカーキャラは基本オリジナルなので、ニューギンは「すももちゃん」だがサンセイは答えにつまる。
タイアップ機が当り前となった2000年以降にメーカー最大のヒットを生み出したメーカーにはこの手のジレンマが存在するが、とはいえ老舗であっても平和や西陣のように代表する機種が分かれたり、メーカーキャラも定まっていないようなパターンもある。
つまり、確固たる実績と揺るぎないキャラを持つヒットマシンや名機を誕生させることは想像以上に難しいのである。そんなメーカーを象徴する機種とキャラが一致する二大パチンコタイトルといえば前述の『海物語』と、SANKYOの『パワフル』なのである。
『フィーバーパワフルIII』は1992年にSANKYO初の液晶画面搭載機として登場。これまではドットやセルであった表示から液晶という無限大の表現演出を獲得することで導き出された9分割の8ライン構成はまさに画期的で、従来にはない興奮をファンに与えた。
9個のマスがぞれぞれ独立して変動するうえに縦、横、斜めとどのラインでリーチが発生するか予想がつかない変動の様子は期待とスリルを同時に味わえるのである。
また、「7」図柄の3つ並びに加えすべてのマスにフルーツが出るオールフルーツといった大当りパターンもあり、2000万以上の組み合わせが可能な変幻自在のデジタルアクションに目が釘付けとなる。
スペックとしては、大当り確率が1/240で大当りが16ラウンド2400発。大当り後の保留2~4個の確率が1/16に跳ね上がる保留連チャン機能が搭載されているが、初回に2or3個目の保留で当った際には次の保留は1個目から連チャンが期待できるようになっていた。
この連チャン機能と新機軸の演出方法で大きな人気を博した本機は、盤面デザインが変化したいわゆる「セル違い」の台が4パターンも登場したのである。このセルに描かれた女の子キャラはいわずとしれた「夢夢ちゃん」となるが、セルごとに絵のタッチが違っているなどオリジナルキャラに対する価値観やこだわりもおおらかなようである。
セル違いのほかにもスペックが異なる兄弟機が存在。『フィーバーパワフルV』は大当り確率が同一ながら大当り後は確率が1/80になる「天国モード」が用意された数珠チャン機になっていた。
この『V』もユニークなゲーム性で、大当り後は必ず天国モードに突入し、終了条件が「中央のコマを最終停止にするリーチが外れるまで」というものになっている。
来年30周年を迎え、リリースされたシリーズ機は11作。SANKYOというひとつのメーカーの枠を越えたパチンコ界を代表する機種なのである。
(文=大森町男)
<著者プロフィール>
羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。
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