パチンコ「テレビCM」効果で一躍ヒット作へ…初代『CRF創聖のアクエリオン』の軌跡
パチンコ機のテレビCMが10年ぶりに復活した。これまで東日本大震災を機に自主規制が行われていたわけだが、これが解禁されたことにより広告効果を期待する声は高い。
実際に『Pフィーバーガンダムユニコーン』や『Pデビルマン~疾風迅雷~』など、もともとの出玉性能や機種の出来によるところもあろうが、テレビCMを打ったマシンの人気や注目度は高く、その効果を無視できない。
テレビCMによる一般層への波及といえば、なんといっても『CRフィーバー創聖のアクエリオン』である。「あなたと合体したい」や「気持ちいい」というキャッチーなフレーズと「1万年と2千年前から愛してる」という耳に残る印象的な楽曲で多くのユーザーの興味を惹いた。
原作やパチンコを知らなくてもこのコマーシャルは覚えているという方も多く存在し、このCM効果によって大ヒットを記録したといっても過言ではないほどの影響を及ぼしたのである。
アニメとしては人気のある作品であったものの、パチンコファンのなかではどちらかというとマイナーな版権といえそうな本機ではあるが、販売台数が約15万台というメガヒットを記録したことからもその効果をうかがい知れよう。
もちろん、パチンコ機としての完成度が人気に結びついたのであり、CMだけで売れたのではない。
CMでも誇張された「合体」のキーワードを巨大ギミックで表現した役物演出をはじめ、原作の世界観を余すところなくパチンコに落とし込んだ各演出のクオリティの高さが最大の魅力である。
その作り込まれた演出はバリエーションの豊富さ、フローの多彩さ、パターンや法則の細かさなど見るべき点が多く、打ち込むほどにその面白さを実感できるようになっている。
一方、スペック面では次回ループタイプの確変を搭載。通常大当りでは100回転の時短が付与され、図柄揃いの大当りは必ず最大出玉を獲得できるなど安定感のあるバランスの良い仕様となっており、テレビCMをきっかけに興味を持った新規ユーザーにもわかりやすいゲーム性である。
大当り確率は1/356.2のハイミドルと1/309.1となるミドルの2スペックをリリース。その後に登場した「甘デジ」バージョンも好評を得ていた。
そして当然のように第2弾となる『CRフィーバー創聖のアクエリオン転翅篇』が発売されシリーズ機として展開。ただ2作目では潜確や転落抽選といった大幅なゲーム性の変更を行い、その作用か市場で思うような支持を得られなかった印象である。
しかし、すぐに発売されたシリーズ第3弾の『CRフィーバー創聖のアクエリオン3』では初代のスペックに戻し、人気も復活。以後、トータルで6作を数えるSANKYOの看板機種として地位を確立するに至った。
(文=大森町男)
<著者プロフィール>
羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。
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