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パチンコ最強爆裂マシン『牙狼』との別れ…CR時代を駆け抜けた名機と最後の大一番!!

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間もなくお別れとなる爆裂タイトル『CR牙狼 魔戒ノ花~BEAST OF GOLD ver.~』

 ついに2022年に突入し、世間的には新年のおめでたムードが漂っていますが、パチンカー的にはいよいよCR完全撤去に向けたカウントダウンがはじまり、本当にもうあと1ヵ月もなくCR機が打てなくなるのかと一抹の寂しさがこみ上げます。

 ちょっと湿っぽくなっちゃいましたが、今回のCR終活マシンはそんな気持ちも吹き飛ぶほどに爆裂してくれると思います。『CR牙狼 魔戒ノ花~BEAST OF GOLD ver.~』。

牙狼』といえばCR機の超絶名機にして、1種2種混合機における可能性を最初に見出したP機の大出玉性能時代を導いた足がかりのマシンでもあります。大げさにいうならば、今のパチンコの隆盛の半分は初代『牙狼』のおかげかもしれない。それほどの機種でありシリーズ機です。

 とはいえ初代が偉大すぎて苦しむこともありました。その圧倒的な出玉性能ゆえにすぐに規制の対象となり本当の意味で初代のスペックを受け継ぐことが困難になったり。それでもその時々で最大の性能を持つ機種づくりを徹底し『牙狼』を「パチンコを代表する一大ブランド」に育て上げました。

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 CR機では難しかった初代『牙狼』の完全再現をP機でできることになったのは皮肉かもしれませんし、「いまさらCR打たなくても『月虹ノ旅人』でいいじゃん」という向きもあるかもしれませんが、歴史というのはそういうことではないと思うのですよ。

 さて、現状打てる『牙狼』シリーズのメインタイプでもっとも古いのって『CR牙狼闇を照らす者』でしょうか。あとはほぼ同じような時期に登場した『CR牙狼 魔戒ノ花~BEAST OF GOLD ver.~』。

 どちらもマックスタイプとなる『CR牙狼金色になれ』や『CR牙狼魔戒ノ花』のミドルタイプ対応版。こうしてみると『牙狼』のような出玉性能に特徴を持つ機械は規則や内規の変化に翻弄されてきたのですね。

 まあ、それはどのパチンコ機、ひいてはパチンコ業界にいえることですが、変化に対する柔軟性がないと長くパチンコを続けられないのです。「生粋のパチンカー」称号を得るためには必須の能力ですね。どれだけ楽しめるか、面白がれるかが勝負です。

 結局、好みの問題から『CR牙狼 魔戒ノ花~BEAST OF GOLD ver.~』を最後の『CR牙狼』機として選んだのですが、スペック面は当然ですが、演出も完成度高いですよね。飽きと熱のメリハリが絶妙です。

 気がつくと500回転くらいSPリーチがかからないなんてこともザラに起こるんですけど、クッとボルテージが急激にあがる瞬間の高揚感がなんとも言えない心持ちにさせてくれますよね。

 高揚感といえば落下役物も忘れてはいけません。一時期どれだけ速くギミックを落下させられるか競争が加熱しましたが、それも『牙狼』が火付け役となった印象です。特に大当り告知の役物落下はタイミングよく訪れる喜びとドンという軽い衝撃が体に伝播する気持ちよさが至福の瞬間を運んでくれます。大当りのカタルシスこそパチンコの醍醐味です。

 まあ5万使っても当らなかったんですけどね。

(文=大森町男)

<著者プロフィール>

 羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。

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