パチンコ店「脱法イベント告知」疑惑で炎上…　業界のご意見番は条件付きで「全面的に協力したい」など集客イベントの現状について言及

　大阪のとあるホールが、SNS上で炎上したという。その理由は、とあるYouTubeチャンネルでYouTuberとホール店長がパチスロで対決し、YouTuberが勝利した場合は「なにかの機種に設定6を入れる」といった告知動画を出したこと。これは「機種示唆」であり「設定示唆」でもあることから、その告知動画を観た人から「通報案件ですよね」「これでなにもなかったら大阪府警ナメられている」などと苦情が入ったのだそうだ。

　現在、取材系を始めとするホールの集客イベントは飽和状態だ。業界の大御所・大崎一万発氏の公式YouTubeチャンネル「まんぱつ」内の動画「元祖炎上王が、炎上マーケと晒し屋と脱法告知について開き直ったぞ」によると、客は「公約や取材系に慣れちゃってる」ことから、「打ち出しの強さと共に出玉が伴ってないとリピートしてくれない」とのこと。それ故、冒頭で述べた事案のように「ちょっと尖ったことをやる」ホールの気持ちも「よくよく分かる」という。

　大崎氏によると、現状におけるパチンコの広告宣伝は「長らく歴史を追ってないと見えない所がある」そうで、それを「打ち破ろう」、或いは「押し潰そう」といったせめぎ合いの中でエリアごとに「なんとなくのガイドラインができた」模様。「厳密なことを言えばダメと判断される」ところを、「そこを聞かずに、なんとなくOKじゃね？」というラインを「勝ち取ってきた側面がある」のだそうだ。

　山形県のように広告・イベントが全てOKという特殊な県はあるものの、基本的には「全部ダメ」。それを知らないのか、「こんなのあかんやろっていう手段でやる」演者やインフルエンサーが出てきているそうで、大崎氏としては「ハラハラしてしょうがない」のだという。

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　とはいえ、一時期はコンプライアンス的に少しでも引っかかるところは「全部、お断りしていた時代があった」という大崎氏も、今は「人との繋がり」などを理由に「ギリギリのライン」での告知を実施。「いつの間にかふんわりとOKになってる」告知方法があるそうで、これに対しては「ダメだったんじゃないのかとは言わないし、言ってもしょうがない」と開き直った。

　結局、違反した人や店、業者などへのペナルティを「建設的に作っていかないと、この状況は変わらない」とは大崎氏。脱法的なことは全てNGとすれば「全面的に協力する」「むしろそうすべき」と発言し、「やったもん勝ちになっているのが問題」「基準値を定めていただきたい」と続けた。