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パチンコ「大勝利」を余裕で確信? 昭和の新装開店で猛威を振るった〇〇…

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 少し前、過去に存在したパチスロのパネル違いや初期ロット・後期ロットでの違いについて書きましたが今回はパチンコ編です。

 パチンコ店「顔面骨折」で蘇るトラブル…怒号とびかう口論に発展

 昭和や平成初期のパチンコ店には導入当初と、導入から1週間後では全く挙動の異なるパチンコ遊技機が確かに存在しました。厳密にいえば台の中の基板が違う訳なのですが、それがいわゆる『開店基板』というやつです。

 当時の新装開店といえば正にお祭り騒ぎ。出玉は『ジャンジャンバリバリ』勝って当たり前のような一大イベントですが…それもそのはず。現在のように新機種が次々とリリースされる訳でもなく、当時の新台入替は3ヶ月や半年に一度くらいのペースでしたからね。

 そんな時に玉を出しまくって大盤振る舞いしなければ、お客さんなんて一瞬でフッ飛んでしまいます。しかし、当時の入れ替えといえば時間開店の15時や18時OPENも当たり前。いくら甘い調整にしたとて、短時間稼働では出玉にも不安があるでしょう。

■大きく出玉に期待できる『裏技』的なモノがあった激アツの時代

 そこで活躍したのがこの『開店基板』(予備基板)なのです。メーカーショールームの遊技機のように、当りやすい仕様といえば解かりやすいでしょうか。メーカーでの試打で1000回転とかハマったら堪りませんからね。

 そして無事お祭りが終了すれば、お役御免となり正規の基板と交換される訳です。それとは別ですが、パチスロ同様にパチンコにも『初期ロット』は存在したそうです。 

 これは基板交換こそしませんが、大当り確率や連チャン性能が明らかにパワーアップしており、数日後には通常の確率に戻るというもの。これについては当時パチンコ店に勤めていた叔父から後に聞いた話ですが、実に優れものだったそうでCR時代初期にはまだ存在したそうです。

 それにしても大きく出玉に期待できる『裏技』的なモノがあるんですから、実に羨ましい時代ですね。現在では決して体験できない激アツのエピソードです。

 本当に新装開店がアツい時代でした。当時はまだ学生でしたが、どこかで新装開店があると聞けば学校を休んででも駆け付けたものです。それから数時間並ぶのは当たり前。今では人気飲食店などの行列に10分並ぶのも苦痛ですが。

 並んで遊技機台さえ確保できれば「勝利はもらったも同然」と確信できた古き良き時代の新装開店。忘れない思い出です。

(文=電撃しらっち)
<著者プロフィール>
業界歴30年。遊技機販売業など様々な業種を経験し、現在はライターとしての活動にも力を入れている。レトロパチンコ・パチスロの実戦記事や、業界関係者への取材記事も担当。羽根モノや一発台を特集するなど、オールドファンにも響く内容も積極的に作成している。

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