パチンコ「原作とは真逆」悪役が勝利すれば大当り!? SANKYO×世界的名作コラボを回想！

5月４日はスター・ウォーズの日！

「May The Force Be With You」日本語で「フォースとともにあれ(あらんことを)」という言葉がある。映画好きであれば誰もが聞いたことがあるだろう「スター・ウォーズ」シリーズの名言である。

　同作といえば、毎年5月4日に世界中のファンたちがスター・ウォーズの文化を祝い、映画を楽しむ「スター・ウォーズの日」という日が存在する。その由来は「May The Force Be With You」のMay The ForceとMay the 4th(5月4日)をかけた語呂合わせから来ているそうで、今年は日本でも特別上映会などが開催され、大きな盛り上がりをみせていた。

　さて、そんな「スターウォーズ」シリーズだが、意外にもパチンコ業界との付き合いがある。大手パチンコメーカー・SANKYOから多数のパチンコ・スロット機が登場しており、当時はテレビCMで放送もされていたので知っている人も多いだろう。今回は、その機種たちを振り返っていきたいと思う。

　まずは2005年に発売された『CRFスター・ウォーズ』を紹介しよう。スペックは大当り確率1/259の「RN1」、1/243.6の「ST」、1/496.5の「ZF」の3種類。演出はエピソード4～6の「旧3部作」から抜粋した名シーンを使用している。盤面上には人気キャラクター「R2-D2」のフィギュアやライトセイバーが設置されるなど、見た目だけでもその世界観を楽しむことができる。

果たしてどちらが「悪役」なのか？

　続いては2007年に発売された『スター・ウォーズR』だ。シリーズ唯一のパチスロ機となった本機は、5号機のノーマルタイプとして登場。ボーナスは「スーパースターボーナス」「ノーマルスターボーナス」の2種類で、ボーナス開始時は必ず「ノーマル」からスタートし、ボーナス中のバトル勝利で「スーパー」へと昇格する。また、ボーナスの開始時点では「BIGかREGかわからない」という点も本機の特徴といえる。

　翌年2008年には『CRF STARWARS ダース・ベイダー降臨』がデビューした。スペックは大当り確率1/346.8と1/126.5の2種類。演出はファン待望のエピソード1～3の「新3部作」が追加され、「ダース・モール」や「アナキン・スカイウォーカー」なども登場する。液晶上部から降りてくる「ダース・ベイダー役物」は圧巻で、登場すればもちろん激アツだ。

　最後は2014年に発売された『CRF.スター・ウォーズ』。スペックは大当り確率1/199.8の「R」、1/149.5の「A」、1/99.9の「YR」、1/49.9の「YA」の4種類となっている。

　気になる演出は、初代と同じくエピソード4～6の「旧3部作」で構成。ただ、本機は作品内で悪役として描かれる「帝国軍」がメインキャラとして設定されており、「帝国軍」が「反乱軍」を倒すことで演出成功となる。

　たとえば、激アツのVSリーチや電サポ付き確変「VADER RUSH」では、「ルーク・ヨーダ・オビワン」など正義のキャラクターが登場するが、作品内では敵対するダース・ベイダーが勝利することで確変継続となるのだ。

「正義」が「悪」を倒すという構図のスター・ウォーズではあるが、本機ではそれが逆になっている。当時は、原作も知るパチンコファンから賛否の声もあがっていたが、それでもCR機が撤去される最後の日まで設置されていた店舗もあるほど、長きにわたって愛された機種だった。

(文＝ロマニスタ鈴木）
<著者プロフィール>
　好きなゲームキャラクターがモチーフのパチンコ『CRソニック』でホールデビュー。
その後パチスロも遊技するようになりドハマりする。好きな機種は5号機時代のSNKプレイモアが出していた機種たち。パチンコでは甘デジやライトミドルを好んで打つ。サッカーと猫をこよなく愛し、週末はJリーグの試合を平均6試合くらい見ている。

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