パチンコ店「激アツ」で怒られる!? 禁断のミスや不測の事態

　世間はお盆休み。パチンコ店で涼みながら遊技を満喫している方も多いのではないでしょうか。私も丸1日を使ってのんびり楽しむ予定ですが…。

　ホール店員だった頃は、このような連休中は目の回るような忙しさでした。これはサービス業の宿命ですが、大勢の方々が休みのタイミングで仕事に追われるのは辛いものがございました。

　仕事量が増えると疲労感が倍増。それによって普段やらないようなミスを犯してしまうケースも少なくありませんでした。

　今回は、私がテンパって起こしてしまった「やらかしエピソード」を振り返ってみたいと思います。

【トラブル解決するつもりが「大当り消滅」】

　あれは数年前の新装初日。勤め先のホールでは、某「役物機」を新台として一挙に40台を導入しておりました。

　その他にも新規導入マシンが多く、前日の夜から入替作業を行っていた私は満身創痍。当日は遅番でしたが、出勤した時点でヘトヘトな状態でした。

　そんな中でホールを巡回していると、先述した役物機を遊技していたお客様から「おい！早く来てくれ！」とお呼び出しを受けました。

　現場に向かい盤面を確認すると、お客様が焦っている理由が直ぐに分かりました。玉同士がアタッカーまでの進路を塞いでブドウ状になっており、大当りが消化できない状態だったのでした。

　私は急いで台を開けて対応したのですが、焦るあまり「絶対にやってはいけない禁断のミス」をやらかしてしまったのです。

　すぐにブドウを取り除かないとタイムオーバーになってしまう…そんな急ぐ気持ちが手に伝わってしまい、勢いよく台を閉めてしまいました。すると「ビービー」とけたたましい警告音がホールに鳴り響き、振動検知エラーが作動してしまったのでした。

　これによって消化中の大当りが消滅。当然ながら、お客様は鬼のような形相で怒りをあらわにしていました。「申し訳ございません！」と何度も頭を下げ、直ぐにホール責任者へ報告。結果的に該当機種の確変突入時に見込める獲得玉数を補償する事で、このトラブルは事なきを得たのです。

【ホールが激アツ状態で怒られる!?】

　最後は番外編として、夏場に起きた悲劇のエピソードをご紹介しましょう。この時期のホールは、来店した瞬間に涼やかな空気が出迎えてくれるもの。というイメージが強いかと思いますが、この前提が覆る悲劇が起きることもございます。

　その理由はエアコンの故障。滅多に起きないと思いますが、私が勤めていたホールでは1度だけ空調設備が異常を起こして全てのエアコンが停止するという事態に陥ったことがあったのでした。

　その日は、よりによって気温が非常に高い猛暑日。エアコンをガンガンに冷やしてフル稼働していたのですが、これによって機械が悲鳴をあげて動かなくなってしまったのです。

　作動が停止したのは、ホールの中枢を担っている中央寄りの空調設備。瞬く間に店内の気温が上昇し、多くのお客様から「暑いぞ！」「エアコン強めて！」といったクレームが続出するという事態となってしまいました。

　暑い中で対応に追われた我々スタッフも汗だく。お客様を含め誰が倒れてもおかしくない状況だったので、急いで業者へ連絡を入れて助けを求めたのでした。

　プロフェッショナルが直ぐに駆けつけて解決してくれたのが不幸中の幸い。あの地獄のようなトラブルは二度と味わいたくない…そんな印象深いエピソードでございました。

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