パチンコST突入を「物理でガチ抽選」真剣勝負を楽しめた名機!!
今ではデジタル抽選がメインのパチンコ分野
役物を使用した大当りへのアプローチが、物理法則そのままに行われる。昭和や1990年代なら当り前となるこの概念も、演出が飛躍的に進化した現代的パチンコにおいては当然の前提とはならない。たとえギミックによる大当り抽選だとしても恣意性が介在することもあるのだ。
ゴトなどの不正と常に戦ってきた役物機は、単純に「演出」として見せる装置以上の意味合いを持たず、大当りするかどうかは放出タイミングなど電子的な制御が働いているようなパターンもある。これが、デキレ(出来レース)と呼ばれるものになる。
出来レースとは、競技者が前もって示し合わせ勝者を決めている状態で形だけレースを行うことを意味する。いわば八百長ということだ。こういうと悪い意味に捉えられそうだが、競技者も開催者も客もみなが合意しているのなら問題はない。
デキレの役物は、ホールもメーカーも打ち手も安心してプレイできる。ゴトによる損害もなければ稼働停止といった不利益を被ることもない。プレイヤーはわかったうえで遊技すれば良いだけである。また、デジタル抽選と同じなのでホールによるネカセなどの調整を受けず、誰もが平等に遊べるメリットもある。
ただ面白くはない。いや、表現が違うか。興奮はしないのである。あらかじめ結果が決まっているからだ。犯人がわかっている推理小説を読んでもドキドキはしないだろう。
そして、出来レースの反対にいるのが「ガチ抽選」である。落とした玉が右と左、どちらに跳ねるか。まったくの運に委ねる抽選の方法。神はサイコロを振らないとはいうが、その結果は神のみぞ知る、である。
「ガチ抽選」が特徴のマシンが登場
さて、ガチ抽選。好んで使われだしたのは2014年に登場した『CRフィーバーモーレツ宇宙海賊』あたりからだろうか。この機種では大当りラウンド振り分けにクルーン役物を使用し、玉が入賞した穴によってラウンド数が決定されるというゲーム性だ。
このガチ抽選によってV-STのゲーム性を飛躍的に向上させた機種が『CR風魔の小次郎』になる。初当り後、確変を懸けた「ガチVチャレンジ」が発生し、回転体役物に搭載された「V」に入賞すればST突入となるのである。
回転体には当り2、外れ4のポケットがあり、真上から落下してきた玉がいずれかの穴に入るようになっている。確率は見た目どおり1/3。また、回転体の上部に設置されたクルーンもポイントで、落ちそうで落ちない滞留にやきもきしたり、気が急いたりと役物に翻弄される。この「ガチVチャレンジ」こそ本機最大の見せ場といっても過言ではない。
さらに、大当り確率を約1/159というライトミドルにし、役物抽選の機会をある程度確保した設計バランスも秀逸。発生しなさすぎても面白くないが、頻繁に起こりすぎても飽きがくるのが早くなる。
また、右打ち中は大当りの半分が最大出玉となる16ラウンド約1600発となる出玉感も装備され、スペック面でも楽しむことができるのである。
大当りや連チャンに役物による継続抽選をあえて持ち込まなかった独自性といい、メリハリの効いたスペックとゲーム性で「ガチ抽選」の魅力をさらに高めた一台といえよう。
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