パチンコ店「良稼働・好立地」なのに2年で閉店…その衝撃の理由とは?
減少の一途を辿るパチンコ店
全日本遊技事業協同組合連合会の調査結果によると、組合員加盟店舗の数は9月20日時点で7,045店舗とのことでした。前年同月と比較すると、実に763店舗減っているそうです。
この流れは現在も進行中で、ネット上でも「○○が閉店」といったニュースが相次いで報道されております。これは新型コロナウイルスによる影響、その他遊技人口の減少など様々な要因があるでしょう。個人的には、スマートパチンコ・パチスロの実装が迫っているというのもあるとも思います。
これらを導入するには、遊技機とユニットの両方を揃えなければいけません。つまり、初期費用がとんでもなく掛かるということ。その資金を用意できない状況のホールにとっては、極めて厳しい状況です。だからこそ、先だって「閉店」の選択をする企業もいるのではないでしょうか。
パチンコ店の減少は残念で仕方ありませんが、ここを乗り越えれば色々とメリットがあります。第一に思いつくのは人件費の削減。スマートパチスロを例に挙げると、メダルレスになることで「セレクター・ホッパー」関連のエラートラブルがなくなります。
この他にもジェットカウンターでのメダル計測や、ドル箱・島の補給設備など様々な要素が管理する必要がなくなるのです。これによって配属スタッフ数も大きく変わってくることでしょう。
中小企業にとって苦しい時期だと思いますが、ここを踏ん張って新時代を生き抜いていってほしい…そう願うばかりです。
過去には「良稼働・好立地」なのに2年で閉店したホールも
話は変わりますが、私が以前に勤めていたホールでも系列店舗が閉店するという事案は発生しておりました。
当時は新型コロナウイルスが猛威を振るう前。駅前の好立地なうえに、稼働も良好だったにもかかわらず突如として「閉店」の社内報が流れたのです。
私は該当ホールの店長と親交があったので、「一体何があったのか」と理由を聞いてみました。すると、予想もしなかった返答があったのです。
店長の話によると、「売上は悪くなかったけど、それ以上に店舗の維持費が掛かり過ぎた」とのこと。駅前の大型ビルの一室を借りていたということもあり、その家賃は月に数百万にも及んでいたそうです。
そしてもう一つの要因が駐車場との提携費用。「遊技したら駐車料金が無料」といったサービスがあると思いますが、これを駅前でやるには「相当な金額が必要となる」と話しておりました。
このような要因があったため、「採算が合わない」と本社が結論づけたのでしょう。グランドオープンから僅か約2年で閉店するという衝撃の展開を迎えたのでした。パチンコ店の運営は一筋縄ではいかない…そう感じたエピソードでございます。
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