パチンコ「時折、シマが『ドーン!!』と揺れて、V入賞するはずだった玉が…。~地元J店でのハネモノの思い出~」【アニマルかつみの銀玉回顧録 Vol.007】
【アニマルかつみの銀玉回顧録 Vol.007】
自宅からいちばん近く、なおかつもっとも設置ラインナップが多種多彩ということで、気がつけば毎日ように足を運ぶようになっていた駅前のJ店。
当初は例の『ファクトリー』がお目当てで通い始め、『ファクトリー』ばかりを打っていたのだが、多彩なラインナップに目移りして次第にテリトリーを拡大。やがてはデジパチにまで手を出すようにもなった。
が、やはり朝イチで腰を下ろし向き合うのは、ハネモノだった。まずはハネモノで持ち玉を増やし、懐にも気持ちにも余裕ができたら、デジパチで勝負をかける。それが基本だった。そんなわけで今回は、J店でとりわけ好んでよく打っていたハネモノ3機種について、綴ってみたい。
■ブロードウェイⅠ(三共)
羽根に施された装飾のバニーガールが打ち手を誘い、大当り中は軽快なスウィングジャズ調のBGMが流れるなど、文字通りブロードウェイの華やかなムードが漂うマシン。
たまたま『ファクトリー』の向かいにあったので、早々に打ち止めした時や、逆に調子が奮わない時などに、気分転換をかねて打つことが多かった。
役モノは上下に分割された二段構造になっており、通常時は羽根に拾われた玉が直接下段に落下。手前に3つある穴のうち中央のVゾーン入賞で大当りとなる。
大当りになると上段のステージ左右に3つずつ玉を貯留し、V入賞→ラウンド継続をサポートする仕掛け。完走率はますまず高めだったが、下部ステージのVゾーン手前に設けられた「こんもりとした膨らみ」のせいで、初当りにはずいぶんと手こずらされたと記憶している。
■マジックカーペットⅠ(三共)
空飛ぶ絨毯を模した役モノのアクロバティックなアクションが受け、当時の三共のハネモノではトップクラスの人気とシェアを誇った大ヒット作。
最大の特徴…というか難敵は、大当り中の各ラウンド終盤になると(上から見ると)弧を描くように左右に動く溝形のVゾーン。
通常時は正面を向いて停止しているのだが、可動式という構造上しっかりと固定された状態で停止しているわけではないので、玉の勢いによってはV入賞しかけても「ぼよーん」と弾かれ、悔しい思いをさせられることが多々あった。
めでたく大当りになると、ふだんは上にあるカーペット型のステージが下降し、玉を5個まで貯留。羽根開放8回目になるとカーペットが再び上昇して貯留解除となり、溜まっていた玉がゴロゴロと手前に転がってくる。
ここで、先述の動くVゾーンが「いい仕事」をしてくれる。貯留が5個あれば、後から入賞した玉にかき乱されでもしない限りはほぼ入賞したが、貯留が少なかった場合はもう…ヒヤヒヤ。この貯留解除時のスリリングさが、自分を含め多くのハネモノファンを熱狂させたのである。
■マッハシュート13(西陣)
状況が芳しくなくなってきた『ファクトリー』に代わり、マイ主力機種として重宝させてもらったマシン。
役モノ内に鎮座する回転体には10個のくぼみがあり、うちひとつがVゾーン。役モノ上部で「ガバッ」と豪快に開く羽根に拾われた球は、回転体外周のレールに導かれて手前に転がり、中央の切り込みから回転体に落ちる。そこにタイミングよくVゾーンが回ってくれば…という寸法である。
大当りになると、入賞4カウント目からくぼみに玉を貯留。この時、Vゾーンの隣などに玉が貯留されていれば、それにサポートされることでV入賞→継続となる。よほど寄り・拾いが悪くない限りはかなりの頻度で完走が期待できた。
シンプルな回転体メインの役モノのためクセ(個体差)がほとんどなく、鳴きと寄りさえ良ければ手堅く勝てたマシンだったのだが、J店では時折、「ちょっとしたアクシデント」に悩まされることがあった。
時折「ドーン」という衝撃とともにシマが揺れ、V入賞間違いなしのタイミング転がってきた玉が、衝撃で手前中央の切り込みを「するっ」と通り過ぎV入賞を逃してしまうということが、多々あったのである。
原因は、真裏に設置されていた三つ穴クルーン搭載の一発台『スーパーコンビ』と、それを打つパンチの効いた常連客の振るまいにあった。…そう。彼らはクルーンに飛び込んだ玉を何としてでも手前の当り穴にねじ込むべく、上皿を「ドン!!」と叩いたり、時には「おらっ!!」と力尽くで下皿を引っ張ったりしていたのである。
まったくもって迷惑な話であるが、相手は界隈を仕切る一家のお兄さん方。店員も見て見ぬふりだったと記憶している。もちろん自分も、「…ちっ、仕方ないなぁ」と唇を噛みしめるほか、術はなかった。
まぁ、時折そういうことがあるくらいで、J店で過ごす日々はおおむね、平和なものだった。そして、最初のうちは店の7割を占める多種多彩なハネモノをあちこちつまみ食いするだけだったのが、いつしかデジパチで大きな勝負に打ってでるようになっていた。いつしかデジパチで大きな勝負打ってでることが日常茶飯事となっていた。慣れとは怖いものである。
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