【新台】「コンプリート発動」強力スペック搭載の“スマパチ大本命”が登場するも…過渡期ゆえの批判も続出!?

　【新台実戦JUDGEMENT】。今回のピックアップマシンは、次世代のパチンコ規格として注目のスマパチのなかでも初期ラインアップで本命視されているあのマシンをフィーチャー。同じ新規格として登場した「P機」爆発のきっかけとして時代を牽引したエポックメイキングな機種『ぱちんこ新・必殺仕置人S』（以下e仕置人）だ。

　最大出玉を16R2400発から10ラウンド1500発に減らされるなど、何かとネガティブな要素を指摘され続けたP機だったが、『Pぱちんこ新・必殺仕置人』の登場で世界は一変した。現在のP機の隆盛は『仕置人』のおかげだと言っても過言ではないほどの影響を与えただろう。

遊びやすさと出玉感を兼ね備えたスマパチ大本命機

　そして、京楽のスマパチ第1弾として『e仕置人』がいよいよ本格的な全国導入が開始され、その実力やファンの評価がどのようなものになっているのか、気になる様子を探ってみた。

　まずスペック。大当り確率は約1/349.9で、RUSH突入率が約74％、RUSH継続率が約84％と、どちらも高い数値になっているのが特徴。一方の出玉面では、右打ち中の約半分が2000発だ。

　注目のCタイム「死神チャンス」は、「真仕置CRASH」「仕置CRASH」終了後、Cタイム間で1329回転消化時、ラムクリア時の4ポイントが突入契機となる。1回転限定のスペシャルチャンスゾーンで、どのタイミングでも成功期待度は約20％となっている。

「死神チャンス」時は、まずヘソに入賞させる。その後に障子が開けば「死神仕置ATTACK」に発展だが、障子が開かなかった場合はその時点でアウト、すぐに通常画面に戻る。「死神仕置ATTACK」への発展率は約50％だ。

　発展すると2種類の告知演出を選べる選択画面が表示される。「決戦」は、極悪人たちとの3連戦が展開し、すべて勝利すればRUSH突入だ。1戦ごとに撃破期待度が％で表示されるので、対戦ごとにドキドキできる。

　一方の「出陣」は告知が発生すれば死神が出陣する一発告知タイプの演出。座して待つ死神の前に灯されたロウソクの火が消えるまでに出陣できるかの勝負になる。どちらのパターンでも演出成功の期待度は約40％に設定されている。

Cタイムという機能そのものに対して批判の声…

　ただ、このCタイムに対しては総じて厳しい意見が多い印象だ。「ラムクリと天井（Cタイム間の1329消化）はいらない」「朝イチCタイムなんて初日（出荷時）だけやん」「（新装初日）どうせCタイム対策されている」「ラムクリしてる店なんてない」などなど。

　これは『e仕置人』というよりも、Cタイムという機能そのものに対する批判である。スマパチ自体の在り方も問われる内容であるが、歴史をたどれば「CR機」も「P機」も「規制変更後1年くらいは安定しない。いろいろお試しスペックでテスト」しながら最適解を求めていくもの。批判が多いのも過渡期ならではの状況といえよう。

　これに加え、ホールのやる気と覚悟の問題をあいまって最大の問題点も指摘されている。ステージがないので満足できる回転数を得ることが難しいのである。多くのファンが「回らない」「状況によってはすぐに止めざるを得ない」などと口にする。

　とはいえ、「一撃50000発出た」「80000発出てた」「はやくもコンプリート（差玉で95000発の放出）作動」など出玉・スペック面はもちろん、「演出とか液晶はかっこいい」「演出レベルが相当あがった感ある」など演出や筐体の評価は上々なのだ。

　スマスロのような盛り上がりを見せるためにメーカー・ホールが一丸となって未来に向かってほしいものである。