【パチンコ】大当り権利が消滅!? 徹夜からの実戦で起きた「悲しい事件」
「パンク」…それは腹立たしく悲しい瞬間
パチンコにおけるパンクや権利消滅。以前の遊技機と比べれば、お目にかかる機会は減ったと思われますが…本当に腹立たしく悲しい瞬間ですよね。
例えばV-ST機だとV入賞させなければST突入とならず時短になってしまいますが、玉の打ち出しトラブルだとか余程の突発的要因でも起こらない限りV入賞を逃すことは少ないと思います。
羽根モノであれば最近はラウンド振り分けタイプが主流となっており、そのぶん継続も容易になっています。つまりパンクする可能性は限りなく低いということですが、昔はパンクするのが当り前といった感じでした。
それは羽根モノに限らず権利物やアレパチ、最近では実質的にパンクする可能性のほとんどないデジパチまで幅広く…パンクする可能性があまりなかったとすれば『一発台』くらいでしょうか。
一発台は基本的に、調整により玉が直接入賞不可能なチューリップなどを役物による入賞で開く仕組みのタイプが大半でした。ですから、従業員の手によりチューリップを閉じない限り大当り状態が終了することはなかったのです。
平成初期である1990年以前の遊技機は、パンクのリスクがアリアリでしたね。アレパチや権利物なんかは、数字揃いの後に開くアタッカーなどに数秒の内に入賞をさせなければ大当りとならないタイプも多かったですしね。
デジパチは数字揃いで即大当りでしたがV入賞しないと即パンク。アタッカーが開くことにより玉を誘導し、おまけポケットに入賞させることで出玉を調整できるタイプも多かったため、出玉を増やす調整にすればする程パンクのリスクも高まったのです。
したがって、最近の台のように大当りしたからといってボケーっと余韻に浸っているような余裕は全くなく、常にハラハラドキドキで緊張感がありました。それが当時の醍醐味でもあったわけです。
徹夜明けの実戦で起きた「悲しい事件」
では、ここからが本番。その悲劇は朝イチからホールに行った際に起こりました。
前日に飲みに行った後、そのまま麻雀をする流れに。若くて元気いっぱいでしたから、徹夜で遊ぶくらいは何でもない年頃でした。そのままホールへ向かうなんてことも普通です。
その日、打っていたのは藤商事のエキサイトという連チャンで一世を風靡した名機。もうお察しかも知れませんが…私、ウトウトと居眠りをしちゃったんです。パチンコをしながら眠気に襲われる経験は誰にでもありそうですが、昔の遊技機は単調な台が多かったですからね。
中でもエキサイトは、デジタル始動から停止までが1秒程度。デジタル揃いでアタッカーが開きますが6秒に満たない開放時間で、その間のV入賞を逃すと出玉獲得の権利は得られないのです。
デジタル揃いの『チャンチャカチャーン』というファンファーレでハッ! と目が覚めますが、時すでに遅し。上皿は空っぽで『ブン、ブン』という打ち出し音だけが虚しく響き渡り、手には空打ちの振動の感触が…。
まだCR機以前で硬貨に両替して遊技していた時代だけに、慌てて玉を借り打ち出しても物理的に間に合わないんですよ。ましてや玉を上皿に運ぶノズルもなかった頃で、貸し玉は手のひらで受け取る必要がありましたから。
この時ばかりは、悲しいのと同時に自分のバカさ加減に本当に呆れました。その数分後に、“また同じこと”を繰り返したのですから…。結局、何度かは大当りしたものの眠気に勝てず退散。自宅に戻りベッドに転がり込んだのでした。
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