パチンコ業界〝激震”!?「最大規模の倒産」大手ホールの思い出

パチンコ「ガイア」倒産に様々な反響

　またもや業界に激震が走りました。かつては日本全国に200店舗以上を構え、業界№3の地位を築き上げていた『GAIA（ガイア）』の倒産。グループ全体での負債額は約1133億円と報じられています。

　パチンコ運営会社では過去最大ということですが、ある程度は分かっていたことですし「時間の問題なのでは？」と…業界人はおろか、情報に長けた一般ユーザーですら察していたのではないでしょうか。

　Webのニュースでも多くの媒体で取り上げられ、SNSでもGAIAネタで溢れ返っていましたので、私も少しくらいは触れておこうかなと思った次第です。とはいってもGAIA自体に特に思い入れがある訳でもないのですけどね。

　私の住んでいた県に初出店したのが2004年か2005年くらいだったと思いますが、いきなりの居抜き物件でした。その後も出店を続け確か10店舗近くにはなったと記憶しているのですが、真っさらな新築店舗は1軒もなく全て居抜き店舗だったんですよ。

　既に業界がピーク時の17000店舗以上あった頃からは下降線を辿っていただけに物件もそこそこ出てくるし、戦略的には妥当だったのかもしれないですけどね。何となく中古台ばかり入れて最新機種を全く入れない弱小店みたいで、イメージはあまり…。

　それに当時はまだいわゆる『開店プロ』と呼ばれていたような連中が幅をきかせていましてね。新規オープンや新装開店などの放出期間だけを狙いに行くホールにとっては全くありがたくない集団でしたが、GAIAの新規開店は不評だったようです。

居抜き物件なんだから、その分くらいは玉を…

「新築していない居抜き物件なんだから、その分くらいは玉を出しても良いんじゃないか？」というのがユーザーの勝手な言い分でしたが、GAIAにはそんな気など全くなかった印象。

　私自身もパチスロ4号機を打ちまくっていた頃でしたから、そんな話しか耳にしないホールには興味を持てなかったんです。実際にGAIAを初体験するのは、それから10年以上が過ぎた2015・2016年辺りのことだったんですが、それはもう噂通りというか厳しかったですよ。

　たまたま待ち合わせ場所に早く着きすぎて時間潰しで入っただけですが、その店で4円Pを打ったら過去最低に回らない。仕方なく1円パチンコに移動するも、やはり過去最低に回らない。「マジか!?」と驚きを隠せなかったのを覚えています。

　その頃といえば既に相次ぐ不祥事の後でしたから、状況的にも苦しくなる一方だったんでしょうね。店舗数も減少していく一方でしたし。

　私の地元でも閉店した居抜き物件をあるパチンコ法人が購入。しかしOPENさせることなくGAIAに売却し、そのGAIAもOPENさせることなく他業種に売却するという妙な出来事もありました。

　そんな最中お次は内部告発文書が取引先にバラ撒かれたり、子会社が一斉に債務超過に陥るなど、相変わらず別の意味で賑やかでしたね。2020年以降は凄まじい程の店舗の売却ラッシュでした。

　それでついには倒産という結末を迎えた訳ですが、何となく気になって最寄りのGAIAを覗いてみた方も多いのではないでしょうか。近所のGAIAも、いつもと変わらず営業しておりました。稼働の方はアレでしたが…。

支援先の元しっかりと再建して頂きたいと…

　ということで春の西陣廃業の報に続き、パチンコ業界にとっては残念なニュース。これだけの企業が倒産となると、関係各社への影響も大きいですよね。

　単にパチンコホールが減っていくというだけでも、寂しい気持ちになるのはいつものことなのですが…とりあえず、支援先の元しっかりと再建していただきたいと願うばかりです。