【パチンコ名機】「至高」の存在として君臨した羽根モノ!!

「パチンコ名機」を振り返る本企画。今回は「羽根モノ第3世代」に台頭してきたニューギンの人気シリーズを特集。同分野に対し熱い思いを持つ、当サイトでお馴染み「大森町男」氏のコラムをお届けしたい。
■秀逸な機械の筆頭が「今回の主役」
1990年代あたりの旧要件機・新要件機時代の羽根モノが盛り上がっていた当初、ニューギンはそれほど存在感を発揮できないメーカーであった。もちろん、ここでも紹介した『Vツイン』や有名な『元祖ワニ道楽』『サメざんす』などスマッシュヒットを飛ばすことは多々あったものの、羽根モノ界隈では一線級のトップメーカーとは言い難い、第二、第三勢力に位置していたイメージである。
ところが、これもいつか触れたと思うが、2000年代に起こる羽根モノ第三世代においてはヒットを連発する神羽根モノメーカーに変貌を遂げたのである。
ちなみに、羽根モノ第3世代を私なりに定義すると、パチンコ黎明期の羽根モノが第1世代。『ゼロタイガー』とか初代『ビッグシューター』あたり、おおむね1980年代である。第2世代は1990年からで、いわゆる新要件機の時代となる。
そして件の第3世代は2000年から再沸騰した羽根モノブームを指し、『たこ焼き八ちゃん』から連なる記憶に新しい現代の羽根モノである。
厳密にいえばもっと細分した区切りをつけられるのだが、まあざっくりとした感覚で良いだろう。
そんな羽根モノ第3世代に台頭してきたニューギンの『ざんす』シリーズは特に役物の独自性を示しながら、ゲーム性の余白、遊びの幅といった羽根モノにおけるクリエイティビティが格別に発揮された秀逸な機械が多かった。その筆頭が今回の主役、『船ざんす』である。
■「夢と娯楽」を搭載した仕上がり!

機種名のとおり、船をモチーフにしたギミックが役物内に搭載されているのだが、その船の波に揺られて動いているさまがリアルで、そのあたりの職人肌なこだわりも非常に好感が持てた。
一方、船の下のステージでは2枚の隆起のあるスライド板による機構で波が再現され波ステージに運ばれてきた玉を右に左にゆらゆらと不安定に漂わせるのである。
この船と波の合せ技が無限のゲーム性を創り出すことになるのだが、実は船は波ステージに接触しておらず、支柱に支えられながら空中で可動しているのである。
従って、先ほど述べた船が揺れるさまは実際には空中でゆらゆらしていることになり、浮遊感による妙なファンタジー性も表出していたりする。「船」とはいっても大黒天が乗る宝船なので、神話性も表現しているのだろう。
その船に乗る大黒天の座椅子に穴が空いており、羽根から拾われた玉が船に乗ってこの穴に吸い込まれれば大チャンス。すぐ下に落下して波ステージがVゾーン方向へ運んでいくのである。
これが王道ルートであり、大当りに絡む割合の高い道筋となるが、本機のVゾーンは役物の中心から少しずれた場所に搭載されており、ステージの下で控えている鯛の役物のアシストを借りなければV入賞しないのである。
ところがこの鯛役物、左右への回転運動を繰り返しながら可動しているので、おおむね中心に玉を運ぶポケット(鯛の口の部分)がくるタイミングでないと、口から玉がこぼれハズレとなってしまう。この鯛役物の存在が船の穴をたどる王道ルートにはまったとしても、必ずしも大当りに結びつくわけではない状況を生み出すのである。
この王道ルートの絶妙な加減と、波ステージによって引き起こされた無数のイレギュラーパターンが尽きない面白さと至高のゲーム性を担保する。「玉の動きが面白い」を具現化した羽根モノなのである。
■死ぬまでにもう一度打ちたい機種

ニューギンの羽根モノは役物確率が甘めの印象もあり、非常に遊びやすかったのもプラス材料で、かなり勝率の高い台でもあった。
負けるにしても、さんざん遊ばせてくれた末にラウンドのヒキ負けで出玉を削られる、大当りのムラで出玉を上乗せできなかった分が影響して撤退するなど、「鳴かない、拾わないの門前払い」「どうしようもない状況にもかかわらず特攻して爆死」みたいなことは少なかったように思う。
死ぬまでにもう一度打ちたい機種である。
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