劇場版『シティーハンター』アニメ新作は”パチンコ”への布石!? アニメ復活に「ファン熱狂」も酷評続くパチンコ機

　今月19日、1980年代に一世を風靡した人気マンガ『シティーハンター』の新作劇場版アニメが、来年春に公開されることが明らかになった。

　約29年ぶりの新作となる劇場版アニメには、同作の主人公・冴羽リョウ役を務める声優の神谷明、槇村香役の伊倉一恵など、アニメ版の声優陣をそのまま劇場版に起用。

　またアニメーション制作は、テレビアニメ版を手掛けたサンライズが引き継ぎ担当する。脚本には『妖怪ウォッチ』で構成・脚本を務めた加藤陽一が初参戦。作風は現代の東京を舞台に、主人公達の新たな活躍が描かれている。

　ネット上では「めっちゃ楽しみ」「絶対見に行かなくては」と本作の復活を喜ぶ声で溢れかえっている状況。人気週刊誌「週刊少年ジャンプ」（講談社）の人気を支えた同作だけに、当然といえるだろう。

　そんな『シティーハンター』といえば、パチンコでも活躍するコンテンツの1つだ。これまで数多くのパチンコ・パチスロが販売されてきた。パチンコで「お馴染みコンテンツ」の新作アニメとなれば……。

「映画公開時に『パチンコ』が導入される可能性は十分ありますよ。むしろ、パチンコ業界にとってこの手法は得意分野。『エヴァンゲリオン』シリーズを始め、アニメと新機種が同時並列に進んでいるパターンは多いです。『エヴァ』のあるキャラクターは『パチンコの為に作られた』なんて話もあるぐらい密接な関係ですからね。

ちなみに、『シティーハンター』のパチンコを手掛ける平和は、大ヒットコミック『亜人』の実写映画の公開時期にパチスロを導入した過去があります。それ故、新作アニメが決定した『シティーハンター』で起きてもおかしくはないですよ。平和のシリーズ機でもありますしね」（記者）

　最近では、昨年の1月にパチンコ『CRシティーハンター～XYZ 心の叫び～』（平和）が登場。2014年にはパチスロが販売されるなど、定期的に新台が導入されてきた本作。

　ただ、新機種の多さの割にはパッとしない結果が続いている。

「パチンコ・パチスロともに原作の魅力がふんだんに詰まった映像演出となっており、演出構成に対する評価は高いですよ。

ただ、過剰な演出でお馴染みの平和ですからね。シリーズ全作の”演出煽り”に対する評判はイマイチな印象です。『液晶の中で何が起こっているのか理解不能』『演出バランスが崩壊している』など、遊技機としての評価はよいと言えないですね。それでも後継機を出し続ける、というのはユーザーには伝わらない”作品愛”があるのかもしれませんが……」（同）

　果たして新作劇場版『シティーハンター』がパチンコへの布石となるか？低評価をもろともしない平和であれば、映画公開時期に新機種を販売する可能性は大いにあるはずだ。
（文＝編集部）