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パチスロ「ブロック方式」による「劇的」展開。「チェリー抜き」攻略法も発覚した1号機【名機列伝~ナイアガラ編~】

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 『北斗の拳』シリーズに『北斗無双』シリーズ、『エウレカ』シリーズに『物語』シリーズと、多くのヒットシリーズを生み出しただけでなく、今や幅広い分野で業績を残す一大エンターテインメント企業・サミー。

 1997年に商号変更するまでは「サミー工業」との社名であり、そんな同社の記念すべきパチスロ第1弾は1982年に発売した0号機『エンパイア』である。

 同年に同じく0号機『チャンピオン』『フラッシュクイーン』を世に送り出した同社は、新風営法が施行された1985年、1号機『ナイアガラ』をリリース。

 リールに合わせてアールの付けられた前面ガラスやラチェット式の右レバーといった独創的なデザインから一転、オーソドックスな筐体へとフルモデルチェンジした。

 本機のボーナス抽選システムは「ブロック方式」を採用。このブロック方式は吸い込み予定枚数を投入すれば強制的にボーナスフラグが成立する「吸い込み方式」とは異なり、「投入枚数3700枚をひと区切り(ブロック)として、その範囲内でビッグとREGの発生回数があらかじめ決められている」というもので、ナイアガラシリーズ独自のシステムである。

 当時における他機種のような「ボーナス天井」は無かった反面、大ハマリ後にブロックの終盤で帳尻合わせの連チャンが発生する可能性があり。そのドラマチックな展開こそが大きな特徴のひとつなわけだが、ブロックの区切りを判別することは不可能だったので、ハマリ台を狙っても効果はなかった。

 そんな本機はボーナスのJACゲーム中、中→右→左リールの順に特定箇所を狙って上段に15枚役のベルを揃えることで獲得枚数アップが可能。通常消化ならば約90枚の払い出しが、攻略時は最大135枚のコインを得られた。

 また、本機はリール制御に致命的な不具合があり、ビッグフラグ成立後に左リール上段にチェリーをビタ押し→中リールにチェリーを目押し…と繰り返せば永久に7枚の払い出し(純増4枚)を得ることが可能。

 これを聞きつけたプロたちが押し寄せると、「チェリー抜き攻略法」の対策機として『ナイアガラ2』が登場した。 

 ちなみに、冒頭で述べたエンパイアにもルール制御上のミスを突いた変則押し手順の「スイカ落とし」なる攻略法が存在した。

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