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パチスロ「巧妙なプログラム」で「フルーツ」が「半永久的」連チャン!?【名機列伝~チャレンジマン編~】 

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 かつての尚球社、現在の岡崎産業は、関西に拠点を置く老舗パチスロメーカーのひとつである。

 1980年、国内初の箱型マシン第1弾『パチスロパルサー』をリリースしたことでも有名な同社は、1985年に1号機『レッドサン』を発売。内部的BR比率が1対2.55に設計された非常に珍しいマシンで、リセット後に「ボーナス抽選を行う吸い込み枚数(仮天井)」を決定→仮天井到達時にボーナス当選すると、「何枚吸い込んだらボーナスを放出するか」の抽選と共に「次の仮天井」も決定…といったシステムを有する。

 それ故、複数のボーナスフラが貯蓄されるケースもあり、その放出が重なることで大連チャンを巻き起こすこともあった。

 1988年に製造した2-1号機『チャレンジマン』も当時では極めて独創的な仕様で、1対1のBR比率であるボーナスは出現率が抑えられているものの、2号機より許可されたシングルボーナスの集中役は非搭載。出玉増加の主軸を担うのは、本来オマケとして認められた小役の集中役、即ち「フルーツ」なのである。

 規定では、フルーツで獲得できる枚数は8枚役メインの60G継続で、およそ180枚が上限。シングルボーナスの集中役のような大量出玉は見込めないのだが、本機は巧妙なプログラムによって一撃性を実現した。

 そのフルーツのシステムは、まず通常時に確率7.57分の1の8枚役が成立すると、所定の割合で15Gのフルーツが抽選される。フルーツ当選→1回目のフルーツ終了後は、最初の8枚役のみ3分の1で成立。ここでもフルーツが抽選されるわけだが、その抽選値は通常時のそれよりも飛躍的に高まり、高確率で15Gのフルーツがループすることとなる。

 2回目のフルーツ終了後も、1回目の終了後と同じく最初の8枚役とフルーツ抽選確率がアップ。ここで首尾よく当選すれば今度は60Gのフルーツが発動し、その後は再度フルーツに当選するまでいずれの抽選確率も高確率を維持し、同状態がビッグを引くまで継続する仕組みだ。

 この、ひとたび突入すればビッグを引くまで半永久的に継続するフルーツは「ジャンボフルーツ」と呼ばれ、ホールを席巻。同社の名を全国に知らしめることになるが、一方で役判定に使用する「乱数」が規則的な移行を繰り返すだけの単純構造であったため、プロたちに体感機による狙い撃ちで攻略されてしまった…という側面もあった。

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