パチスロ一撃「最大900枚」…「5ゲーム連チャンバージョン」も存在したピエロ兄弟の末弟【名機列伝~リバティベルⅥ編~】
パチスロ2号機時代に訪れた爆裂連チャン機ブームの火付け役とも言える、ユニバーサル系メーシー販売の『リバティベルⅢ』。
0号機ヒット作の名を冠した当機はひと足先にデビューした『センチュリー21』の兄弟機にあたり、役構成や絵柄配列などの基本仕様はもちろん、リール制御や出目演出も共通で、それに加えて「特定ゲーム数でボーナスが連チャンしやすい」といった特徴も持ち合わせていた。
これは、設定変更時にレバーONで特定の値を取得するとボーナス抽選用の乱数生成に規則性が生まれ、その後は「1024G」を1周期として「11の倍数」でボーナスが成立しやすくなるといった仕組み。
当時は、その「11ゲーム台」を強制的に作り出す「SP打ち込み機」が存在したそうで、多くのホールがこれを利用して規則性のある連チャンを演出していたのである。
1990年に開催されたパチンコ産業フェアでは、そんなピエロ兄弟の末弟としてユニバーサル販売の『リバティベルⅣ』が初お目見え。ただ絵柄配列は同じながらも、赤7絵柄には虹模様がデザインされており、肝心のゲーム性についても先の2機種とは大きく異なるものであった。
当機はユニバーサル系2号機の中で唯一、小役の集中「フルーツ」を搭載しており、それに伴ってメイン小役であるベルとプラムの払い出し枚数を15枚から8枚へ変更。突入すれば平均して180枚のコインを得られる。
一方、各種役判定は先代と同じく「2段階判定」及び「複雑な乱数生成システム」を採用しており、後者の役判定の過程で用いられる乱数は全15種類。
巷では、これらを巧妙に組み合わせることで「5ゲーム間隔」での連チャンが最高「3連チャン」する「5ゲーム連チャンバージョン」が広まり、先代の「11ゲーム連チャンバージョン」と同様、ファンからの人気を集めた。
仮に3連チャンであればボーナス2連後に必ずフルーツで終了し、ビッグ→ビッグ→フルーツのフルコースが選ばれた場合は一撃で900枚ほどの出玉を放出。
現行の出玉性能で考えればそこまで破壊力は高くなかったものの、これが各種攻略誌で特集されると徐々に5ゲーム連チャンバージョンは減少し、当機自体もデビューからわずか半年、自主規制によって販売を終了することとなったのである。
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