パチスロ4号機で超ラッキー…勘違いで『北斗 揃い』を譲り受けバトルボーナス～GET～!!

4号機時代の忘れられないエピソード

　パチンコやパチスロを遊技していると様々なことが起きる。時間がない時に限って連チャンが止まらなかったり、バンバン上乗せしてしまったりした経験はないだろうか？

　そんな時にATや確変などの残りがある台を譲ったり譲られたりしたことはあるだろうか？ 私自身は閉店時間にでもならない限り、約束を遅らせてでも取り切るタイプなので譲ったことはないが…「譲られたこと」なら何度かある。

　3回ほどだろうか。その内の2回はパチンコでのことだったが、1回はパチスロ。それがサミーの4号機『北斗の拳』（2003年）を打っていた時の出来事だった。

　初代パチスロ北斗といえば、パチスロ史上最大の62万台を販売した伝説のマシン。北斗を設置していないホールなど皆無で、どこのホールも増台に次ぐ増台が当たり前だった。

　そんな北斗を遊技していた時のことだ。その日は特にイベントでもなく、適当に2日連続ヘコんでいた台を朝イチから遊技していたのだが状況は芳しくない。台移動も視野に続行を悩んでいたが、全体的にも良さそうには見えなかったのだった。

勘違いで『北斗 揃い』を譲り受ける!? 

　両隣の客も不調のよう。特に右隣の年輩客はあまり北斗を打ったことがないのか、何度かゲーム性のことで話しかけてきた。すると、ケンシロウの『あたたたたた』という声が聞こえてくる。チラ見すると年輩客の台に、激アツの百裂拳演出から2枚チェリーが降臨。

　見た感じ高確滞在ではなさそうだが直撃した可能性は十分。数G後ステージはジャギに移行。しばらくして隣は、ジャギとのバトル演出で勝利しバトルボーナスが確定した。

　すると年配客が揃えてくれと話しかけてきたのだ。しかし7絵柄を狙っても揃わない。「これはもしや北斗揃い？」 そう思いながら目押しをすると、見事北斗揃いが降臨。「良かったね」と思いつつも「うらやましい」という気持ちも。正直、胸中は複雑だったが…。

　次の瞬間！ 年輩客の口から信じられない言葉が。「なんだバーか、兄ちゃんあげるわ」と言い残し、説明する間もなく数枚のメダルを残したまま立ち去ってしまったのだ。何という幸運。

　ちなみに初代北斗のバトルボーナスには66％、79％、84％、88％の継続率があるのだが、滅多にない北斗図柄揃いであれば高継続率が選択されやすい特徴があった。

　結果として大連チャンとはいかず10数連チャンで終了。それでも負債の一部は回収できたのは大きかった。忘れることのできないエピソードである。

（文＝オーハナB）
<著者プロフィール>
　元ホール店員、店長経験者。パチンコ店の裏側で起きた出来事や、人間関係を題材にしたコラムを担当している。過去に話題になった業界ネタなど、時代背景を感じる記事も作成中。自身の思い入れのあるシリーズの動向にも熱い視線を注ぐ。

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