回胴界のレジェンド二人にコンビ活動の経緯を訊く【アニかつ・濱マモルの回胴酔虎伝Vol.28】
パチスロライター界きっての呑兵衛コンビであるアニマルかつみ氏と濱マモル氏が、ほろ酔い気分であれこれ語り合う「回胴酔虎伝」。
前2回ではドラゴン広石氏をゲストに迎えて、出玉性能の高い6.5号機やスマスロでにわかに活況を帯びるパチスロ市場の現況などについて語ってもらったが、今回はちょいと肩の力を抜いて、ざっくばらんに楽しいトークを繰り広げていただくことにしよう。
回胴界のレジェンド二人にコンビ活動の経緯を訊く
──アニかつさんと広石さんは、パチスロ必勝ガイドMAXで「MAX50’s(マックスフィフティーズ)」という誌面企画をやってらっしゃいますね。
アニ「はい。年が明けたら、ようやく1年かな。基本は、ゲームセンターで懐かしの名機を打ちながら、当時のことを振り返る…みたいな」
広石「あくまでも基本は…ね。他にもゲストを迎えての座談とか。色々と、何でもやれればな…と」
濱「そもそも、どういった経緯でコンビ活動を始めたんですか」
広石「コンビ活動というほどの大したもんじゃないですよ。あくまで、誌面上の企画ですから」
アニ「さかのぼると、もう20年以上前かな。『馬鹿の寄せ鍋』というミニコラムを集めたページがあって。そこでやってた『MAX30’s(マックスサーティーズ)』がはじまり」
濱「ああ、懐かしいですねー」
アニ「『中年男のお気楽談義』ってサブタイトルのとおり、夜中に電話でテキトーな世間話をして、そこからネタを抽出して会話形式に起こして…文字量にして千ワードもなかったかな。ほんと、ただの雑談」
──タイトルの由来は何なんですか。
濱「いやもう単純な話、二人が30代だったから…ですよね」
アニ「そうそう。当時のパチスロ必勝ガイドのライターって、みんなまだ20代ばかりで。自分と広石さんだけが三十路になってて、ミョーにベテラン感というか中年感を醸し出して…」
広石「けっこう大変なんですよ。年下の先輩ばかりで」
アニ「塾長もよくガル憎のこと、『めんどくせー!!』って言ってますよね」
広石「その気持ちは、私もすごくわかります。嗚呼…」
アニ「まぁでも、30代っていまから考えたら…ね、『ぜんぜん若者やん』って感じなんだけど」
広石「そういえば当時って、アニさんは他にも『ボギー豪徳寺』ってペンネームで、お笑い的なコラムやってましたね」
アニ「本誌の寄せ鍋的なコーナーですよね。もう、色々やりましたよ。『こんなテキトーな馬鹿話、誰が読むねん』とか思って書いてましたが、これが意外や意外、『MAX30’s』もそうなんですが、ヘヴィ読者の方からは『今月もめっちゃ面白かったです』って」
濱「わかります。ヘヴイ読者の人って、編集後記とかまでしっかり読んでますから」
アニ「確かに、自分も読者時代は、そうだったな。とりあえず『MAX30’s』に関しては、漫才を目指してましたね」
──え、漫才を…ですか。
アニ「はい。ぼくがボケ役で、広石さんが『嗚呼ー!!』って言いながら突っ込むという。やっぱ、関西人なんで、そういうのが好きなんですよ」
広石「思い返せば確かに、そんな感じでしたね。とにかく、あのコーナーは本に出来上がってから読むのが、私は楽しみでした。いったい、どういう仕上がりになるのか、わからないじゃないですか」
アニ「話した内容をまんま使うことは、ほとんど無かったですね。だいたい、面白いと思った話題や、時にはたった一言を元に、話を作ったりしたことが多かったですね」
濱「ちなみに、連載はどれくらい続いたんでしたっけ」
アニ「1999年9月号から始めて、終わったのが2004年の2月号かな。4年と5ヶ月か」
広石「意外と長くやってたんですね。ぜんぜん、そんな感覚ないんですが」
──連載をやめた理由は…。
アニ「そりゃもう、単純な話。広石さんが40歳になったから」
広石「終わったあとも、『こんどは40’sとして、またやりたいですね』なんて話も時々、出てたりしたんですけどね。結局、実現せぬまま五十路を迎えてしまいました」
アニ「そうなんですよね。…というのも、ぼくが40代になってしばらくの頃って、ホールイベントが忙しくて、もうバッタバタで」
広石「一時、ぜんぜん顔を合わせること無かったですもん。ほんと、ここ1年くらいですよ。また頻繁に会うようになったのは」
濱「いまの『MAX50’s』が始まってから」
アニ「そう。これの前に、『回胴談話室』っていう対談企画をやってたんだけど、それが終わることになったんで、これを含めた後継の企画をいくつか出してみたのね。そしたら…」
広石「あっさり、『MAX50’s』が採用された」
アニ「どういう尺度で選ばれたのか、わからないんですけどね」
広石「当初は『とりあえず、5回くらいを目処に様子を見ましょうか』なんて言われてたんですが、それがもう1年近く続いてますからね。それなりに、読者さんからの反響もあったんでしょうね」
濱「そりゃもう。中年な読者の人からしたら、レジェンドなお二人が懐かしの名機を楽しそうに打ってるのを見る…というか読むのは、面白いにきまってるじゃないですか。末永く続けてください」
広石「末永く…ですか。いや~、しかし…」
アニ「そうですね。ぼくは広石さんよりも2年長く、50代をやれるんですが…」
広石「はい。次の誕生日で、50代のラストイヤーになります。嗚呼…」
濱「じゃあまた、広石さんが還暦を迎えたら一旦、連載を止めて、おニイサンが還暦になったら、『MAX60s』として再スタートする。それでいいじゃないですか」
アニ「そうだね。ただ、果たしてその頃まで、雑誌メディアというものが存在してるかどうかが、ちょっと心配だね」
広石「それを言ったらオシマイですよ、嗚呼ー!!」
〇〇〇
そんな感じで今回は、ベテランコンビのアニかつ氏&ドラゴン広石氏に、二人のコンビ活動について伺ってみた。次回も、彼らにまつわるオモシロイ話を、披露していただくこととしよう。
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