「最も好きなパチスロって何ですか?」に対する答えは…【ドラゴン広石『青春と思い出のパチスロと、しばしばパチンコ』第38話:キャッツアイ】
第38話 キャッツアイ
「広石さんにとって最も好きなパチスロって何ですか?」
たま~にこんな質問をされることがあります。おそらく、質問者にとっては軽い気持ちで訊ねただけなのでしょうが、私のようにパチスロ歴が40年を超える昭和のアナログプレイヤーにしてみれば、少しばかり返答に悩む質問だったりもします。
何故なら、0号機、1号機(1.5号機)、2号機、3号機、4号機、5号機、6号機は、各々が全く違う規定で作られたパチスロです。もちろん、それぞれに好きな機種や打ち込んだ機種はあるわけですが、レギュレーションが異なる機種を同じ土俵で語ることには無理があるというか、そもそも優劣を比較できるようなものじゃありません。
それでも、無理やり順位をつけるとするなら、個人的にはやはり4号機時代にサミーさんがリリースした名機『キャッツアイ』を挙げることになります。
キャッツアイの基本的なゲーム性は以下の通り。
本機はオーソドックスなリーチ目マシンです。リーチ目の基本は「小役ハズレ目」と、これまた実にオーソドックスなのですが、演出なしのスイカハズレ目は2確とか、演出との組み合わせで1確に昇格するパターンとか、ビッグ後のAR突入が確定する演出があるとか、とにかく一言では言い表せないくらいに奥が深かった。
ちなみに、ここで言う「AR」とは「アシスト・リプレイ」の略です。キャッツには全3種類の12枚役が用意されており、配列上はこれらを同時に狙うことが出来ません。
しかし、ビッグボーナス消化後にARに突入すると(突入率は2分の1)、以後は規定ゲーム数を消化するまでRT状態に突入&3択12枚役を揃えるためのナビが発生し、コインがモリモリと増えるんです。1Gあたりの純増は、おそらく1.5枚くらいじゃないかと思います。5号機時代に人気を博した「新鬼武者」などのART機によく似ていますね、ええ。
そして、凄いのはここから。
キャッツアイはビッグ中にも3択の概念があり、小役ゲームで成立した15枚役(ビッグ中は12枚役から15枚役に昇格する)は通常時と同じく3分の1でしか揃えられません。
しかし、逆押しで右中段に「瞳7」をビタ押しすると、成功時には2択ナビが発生して2分の1の割合で15枚役を揃えられるようになります。さらに、AR中に引き当てたビッグは必ずフルナビゲーションの「ハイパービッグ」となって、大量獲得機レベルの出玉を得られるんですよ。つまり、同じ回数だけビッグを引き当てても、展開次第で最終獲得枚数が激変しちゃうんですな。
ちなみに、AR継続率は突入率と同じく「2分の1」。つまり、ハイパービッグ後に2分の1の抽選に漏れると、そこでARは終了します。また、AR継続ゲーム数は全部で12段階となっており(50G、100G、200Gまでが濃く、300Gからは100G刻みで継続。1000Gを超えた時点でAR2000Gが確定する)、節目のゲームでは継続抽選が発生(液晶画面に三姉妹のカードが停止すれば継続が確定)。たとえ内部的に継続2000Gが選ばれていても、速攻でビッグを引くと残りのゲーム数は切り捨てられるという、まさにタイミングが命のゲーム性だったんです(AR中に引いたREGは消化後にARが再開)。
でもって、個人的にAR2000を確認したのは一度だけです。
そりゃそうだ。そもそもAR2000の選択率はおそろしく低いのに(ビッグの0.51%)、それを引き当てた上で1000G以上ハマらないと確認できないんですから。
そして、ハイパービッグ獲得枚数の個人レコードが下の写メ。
651枚は大したことないと思いますか? でも、キャッツはJACイン時の払い出しが1枚なので、パーフェクトを達成しても総払い出し枚数は669枚。しかも、JACイン確率が他の大量獲得タイプほど低くない上にJACハズレも多いので、ここまで獲得できることは極めて稀なんです。
一方、ノーマルビッグ獲得枚数の個人レコードは595枚です。
これがノーマルビッグという証拠はないので、信じてもらうしかないんですけど、この時はボタンを押す右手の親指に神が舞い降りて、2択をほとんどハズしませんでした。一機種を長く打っていればいろんなことがある…というお話です。
なお、5号機時代になるとキャッツの版権を平和&オリンピアさんが入手して、以降は機種名が原作と同じく「キャッツ・アイ」と表記されるようになりました。その際、最初に登場したオリンピア版では、サミー版と同じくTVアニメ版の声優さんがCVを担当していたのですが(瞳/戸田恵子、泪/藤田淑子、愛/坂本千夏)、後続の「恋ふたたび」からは全く別の声優さんに交代して現在に至ります。
どうやら、オリジナルの声優さんがパチスロの声を演じることに難色を示したらしいのですが、代役を務めた声優さんも可能な限り声質を寄せて演じたので、個人的にはまぁアリか…って感じでした。
少し話が逸れちゃいましたが、私の中では今もやっぱり4号機の「キャッツアイ」がフェイバリット機種なのです。
PICK UP NEWS
Ranking
17:30更新- 【パチスロ「万枚」突破率ランキング】新台導入後も「変化」なし⁉
- パチスロ「1997年新規参入メーカー・ベルコの初期3作」~4号機名機伝説~『さるかに合戦&2』『ゴールデンベル』編【アニマルかつみの回胴青春時代Vol.151】
- 「犯罪行為」が目の前で…【ドラゴン広石『青春と思い出のパチスロと、しばしばパチンコ』第97話:盤面押し】
- 【スマスロ新台『モンハン』攻略】複数のリセット恩恵が存在!! 「設定差」は○○と推測するユーザーも!
- 【新台】人気アニメ「東京喰種」スマスロ化に高まる期待!
- AIがあなたの牌譜を解析し、最適打牌を提案。雀力向上をサポートします。
- 【スマスロ北斗・新重要数値】朝イチの天国or本前兆スタートは「高設定」に期待
- 【サミー】6号機の大ヒット機『カバネリ』の”スマスロ仕様”が展示され話題!
- 【スマスロ「万枚」突破率ランキング】「コンプリート」多発の沖スロで衝撃の事実⁉
- スマスロで『新ミリオンゴッド』降臨の可能性も!?「最大級イベント」の展示マシンが話題に
- 【緊急速報】パチスロ演者「ティナ」の復帰に大歓喜!「休止した理由」を初めて語る
関連記事
暴漢に襲われないか不安に…驚くような機種で「2万枚オーバー」達成!!【ドラゴン広石『青春と思い出のパチスロと、しばしばパチンコ』第37話:クラブロデオT~後編】
悲しき本名機…「客を飛ばす原因」になる問題が?【ドラゴン広石『青春と思い出のパチスロと、しばしばパチンコ』第36話:クラブロデオT~前編】
「勝つための観察眼」を教えてくれた偉大なプロのお話【ドラゴン広石『青春と思い出のパチスロと、しばしばパチンコ』第35話:パチスロの師匠】
「こんなに出す店は他にないじゃろ!」に納得…流した枚数「1万663枚」の完勝!!【ドラゴン広石『青春と思い出のパチスロと、しばしばパチンコ』第34話:人生初の万枚オーバー】
一撃の大量出玉に重きを置いた爆裂権利物に「モーニング」を?【ドラゴン広石『青春と思い出のパチスロと、しばしばパチンコ』第33話:思い出の新装・ダブルゲーム】