【名機列伝】後のパチスロ界に多大な影響を与えた「初の3号機」&語り継がれる「爆裂裏モノ」
名機列伝~ドリームセブン&ドリームセブンJr.~
基本的には2号機を踏襲しつつも、小役の集中役「フルーツ」は全面的に禁止。シングルボーナスの集中に関しても「パンク確率を300分の1以上」とするなど、厳しい規制が加えられた。他の細かな部分では、1Gの遊技時間が「4秒」から「4.1秒」に引き上げられた。
そんな3号機は、1990年春から導入を開始。記念すべき第1弾は、高砂電器産業の『ドリームセブン』だった。
スペックは同社の2-2号機『スーパーウインクル』を継承しているが、無論、フルーツは非搭載。出玉トリガーはビッグとREG、2種類のボーナスのみで、ビッグ出現率は設定1:291分の1~設定6:230.0分の1であるのに対して、REG出現率は設定1:158.0分の1、設定2:257.0分の1、設定3&4:175.0分の1、設定5:142.0分の1、設定6:123.0分の1と変則且つ非常に高く設計されているのが最大の特徴だ。
また、本機はパチスロ史上初となる「青7」を採用したことでも有名。ボーナス絵柄の主役である7絵柄を赤系以外にするという斬新な発想は、当時のプレイヤーを驚かせると共に、後のパチスロ業界にまで多大な影響を与えた。
リーチ目は2リール確定型と小役揃い型がメイン。テーブル方式こそ採用していないものの、シンプルで奥深い出目演出も人気要因のひとつだ。
「状態」という言葉を生み出した爆裂裏モノ
一方、2種類の7絵柄を初めて採用したのが、同社の3-2号機『ドリームセブンJr.』。ビッグ・REGの組み合わせを除く「ボーナス一直線型」をメインリーチ目としたのも本機が初で、このリーチ目は「ドりセブ目」と呼ばれてファンに親しまれた。
導入当初こそ知名度は低かったものの、1992年に突如として爆裂バージョンが全国に増殖すると、一気に注目を集めることに。速攻と数珠連を織り交ぜた連チャンは「台が壊れた状態」と形容されるほど凄まじく、速攻連打が主流だった裏モノの概念を根底から覆しただけでなく、「状態」という言葉が連チャンの代名詞となるほど後世に語り継がれている。
加えて、本機はリール配列&制御の盲点を突いた強制連チャン打法が発覚。ビッグ中の小役ゲームで7絵柄を揃えると、そこからビッグが再スタートするといったもので、理論上の最大値では1,133枚の獲得が可能だった。
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