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阪神タイガース優勝に歓喜!「パチスロ4号機」時代の切ない出来事も紹介【濱マモルののほほんコラムVol.217~18年ぶり~】

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濱マモルののほほんコラムVol.217~18年ぶり~

 政治と宗教と野球の話はするな。サラリーマン時代、頭髪を含めてニコラス・ケイジ似の上司に、こうアドバイスされた。

 それは各人に主義・主張があるからだそうで、政治については企業として結びつきがあるケースも。宗教については歴史を振り返れば分かる通り、争いごとが戦争へと発展したものまである。

 まぁ思想は人それぞれだし、それについてとやかく言う必要もないし、そもそも政治や宗教に詳しくないので、これらをテーマに会話をすることはほとんどないが、野球に関してはもう少しライトな感覚。同じ球団を応援する者たちは無条件で仲良くなれるし、昔話を肴に盛り上がれるし、進んで話はしないものの、贔屓の球団は公言していた。

 ただ、時代はSNS全盛期。ちょっとした投稿で暗闇に光が差すこともあれば、軽はずみなひと言で大炎上することもある。なにより、以前のコラムで記した通り、過去のパチスロジャーナルで4号機『パチスロ北斗の拳』に1点を付けたアタシも、今は“配慮”というスキルを身に付けたことで、あまりSNS上で喜びを爆発させることはなくなった。贔屓の球団が勝利したということは、反対に悔しがったり、悲しんだりしている野球ファンもいるのだから。

 人に対してもっと配慮すべき。そう感じたのは、恥ずかしながらここ数年のこと。残念ながら現在は閉店してしまった、とあるパチスロゲーセンのオーナーとの会話がきっかけだった。

「なんで撤去したんですか!」に対する答えは…

「勝手に持ってくるヤツがいるんだよ」。港の倉庫にレトロ台を所持するそのオーナーは、酒が進むうち、稀に常連客が「打ちたいから」などとの理由で自分で台を購入して、お店に持ってくると苦笑いした。中には「こんな機種を?」と感じたマシンもあったそうだが、その人にとっては神台。「この世にクソ台なんて、1台もないんだよ」。その言葉にアタシは感銘を受けた。

 4号機時代末期、パル工業ではなくエマの方の『パワーボム(蒼の空)』を打ちまくっていた時期があった。ループ率90%の「バンバンモード」。そのボーナス連には計り知れない中毒性があったものの、熱狂しているのはアタシのみで、最終的にはバラエティコーナーに追いやられた。

「なんで撤去したんですか!」。ついに撤去された際に店員へ苦情を述べると、「だって濱さんしか打ってないし」と返されてしまった。

 そんな切ない過去を思い出したこともあり、以来、他人が好きな物を否定してしまうような投稿は避けていたが、今日は許してほしい。この原稿を書いているのは9月15日。前夜、我が愛する阪神タイガースが18年ぶりにリーグ優勝を決めた。

 正直、先制した時点で、もう涙。守護神の岩崎優投手が、今年7月に28歳で他界した横田慎太郎氏の入場曲であったゆずの「栄光の架け橋」をバックにマウンドへ上がった時には涙腺が崩壊したし、なんなら今も思い出して目がウルウルしている。それくらい感動したわけである。

 しばらくはきっと、祝勝会の無限ループ。嫁さんの顔色をうかがいながら、いや、家族に配慮しながら美酒に酔いたいと思います。 

濱マモル

濱マモル

神奈川県横浜市出身。レコード会社勤務の後、フリーライターへ転身。パチンコ・パチスロやギャンブル系を中心に、野球、音楽、街情報など幅広い分野で執筆する。特技は料理と飲酒で、超常現象好き。ドラマーとしての顔も持つ。

Twitter:@hamamamoru777

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