『スマスロ北斗の拳』など2023年のパチスロ界を振り返る… スロガイならではのランキングに大盛り上がり！【アニかつ・濱マモルの回胴酔虎伝Vol.035】

アニかつ・濱マモルの回胴酔虎伝Vol.035

　2022年末に登場した次世代遊技機「スマスロ」。2023年は各メーカーが多くのスマスロをリリースし、実質的に「スマスロ元年」と言えた。アニマルかつみと濱マモルによる座談会企画「回胴酔虎伝」。今回は、そんな2023年を振り返りたい。

〇〇〇

アニ「今回は2023年の回胴界を振り返るということで、パチスロ必勝ガイドMAX2月号恒例の『パチスロジャーナル』のランキングを参照して話しましょうか。えっと、1位は戦国乙女(『L戦国乙女4 戦乱に閃く炯眼の軍師』)ですか」

濱「実はアタシ、あまり高い点数を付けてないんですよね」

アニ「わはははは。そうなんだ？　まぁ僕は打ってないけど、広石さんが好きだよね」

濱「広石さんは大絶賛ですよね」

－広石さんは大絶賛なのに、なんで濱さんは低評価なんですか？

濱「だって、リールロックが安いんですよね。リールロック1が」

アニ「そうなの？」

濱「リールロック1はほとんど空気です。まぁリールロック2は通常時だと50％でATに直撃して、ハズれてもCZに行くんですけど」

－そうですね。

濱「ただ、そのリールロック2もAT中だとボーナスに当らないこともあるんですよ。考えられない。まぁリールロック3まで発展すればロングフリーズなんで、その間は絶妙なんですけどね。あと、前兆の軍議ステージはキャラが集まるほどチャンスじゃないですか。で、こういうのって大体、1人も集まらなかった場合も同様にチャンスで、コイツもそうらしいんですけど、アタシ、1回も当ったことがないんですよ。マジで演出が崩壊してる」

－それはツラい…。

濱「シリーズを打ち込んでる人からすれば『まぁそんなもんだよ』ってことらしいんでけどね。だから正直、シリーズを通して、そこまで刺さってはいないんですよ」

アニ「僕も何年か前に、短時間だけどショールームで打ったことがあるよ。ここにドーンとフィギュアがあるやつ」

－『戦国乙女3～天剣を継ぐもの～』ですね。

濱「あー、たしかご一緒しましたよね。アタシは『南国育ち30』を試打したような」

アニ「そうそうそう。新機種のページがあって、何機種かショールームに行ったんだよ」

濱「その時、一緒にサミーにも行きましたよね」

アニ「サミーは…あれはなんだっけな？　車のやつ」

濱「なんでしたっけ？　あ！　頭文字D(『パチスロ頭文字D』)だ！」

アニ「あーそうそう。ハチロクが出るやつね。あれは面白そうだったよね」

濱「実際に結構、人気がありましたよね。…って話が逸れてしまいました」

－ですね。軌道修正しましょう。ランキングを見ると、やっぱり『パチスロナイツ』の評価が高いですね。

アニ「チョイスがガイドらしいよね。5位もファミスタ(『ファミスタ回胴版!!』)だし」
濱「アタシも嫌いじゃないですよ。ファミスタはATじゃなくてARTなんで、マッピー(『SLOTマッピー』)と違って(コインが)減らないのがいいです」

アニ「たしかにね」

濱「ただ、このジャーナル号の演出座談会でも言ったんですけど、『なんでワンアウト満塁で外野フライを打ったのにタッチアップしないの？』とか、『ツーアウト1・2塁だったら打った瞬間に走るわけだし、ワンヒットで2塁ランナーが帰ってこいよ』とか、細かな気になる部分はあります」

アニ「わはははは。野球ファンとしては、その辺の整合性に欠けるよね」

濱「とはいえ、中武(一日二膳)さんは、通常時は20分の1くらいで成立する1枚役を取った方が得なんじゃないかって、いろいろと研究を重ねているそうですし、かなり打ち込み甲斐もあるんでしょうね」

アニ「スルメ台ではあるよね。ただ、そもそものゲームはやったことがないんだよな」

濱「ちょっと年上の山コーさんとか、我々はドンピシャの世代なんですよね」

アニ「でしょ！？　まぁでもマッピーもそうだけど、打つよね。時間があまりない時とか」

濱「短時間勝負にはいいですよね」

アニ「この間も愛知県で3店舗巡りの来店があって、1店舗あたり1時間半しかなくて…」

濱「わはははは。そんな短い時間じゃAT機は打てませんね」

アニ「そうなると、愛知県だから選択肢は『ハナハナ』系か、ユニバのこれ系になる。『ジャグラー』だとちょっとな…て思うし」

濱「たしかに、かつみさんが入店と同時にジャグラーに座ると、ちょっと違和感がありますね」

アニ「でも、ハナハナだったら違和感はないでしょ。愛知県は設定もそこそこ入ってるし」
濱「ハナ好きのアタシにとっては楽園ですからね。東海エリアは」

－『ファミスタ回胴版!!』に次ぐ第4位はSANKYOの『パチスロからくりサーカス』ですね。

アニ「僕は触ってないんだよ」

濱「実はアタシもです。これ、赤坂(テンパイ)くんがすげー好きなんですよね」

アニ「彼は荒い台で勝つのが好きだよね」

濱「コイツはホントに荒いですよね。10万円入れても余裕で返ってくる仕様ですし」

アニ「もう、そんな勝負はしたくないな」

－ゴトロニさんが原作をお好きなようですね。

濱「ですね。アタシは原作も知らないんですけど、ゴトロニさんに言わせると原作をうまくゲーム性にも組み込んでるみたいで、『このシーンをここで使うんだ』みたいな感じで絶賛されてました」

アニ「やっぱり、コラボ物は原作に思い入れがないと惹きつけられないよね。最近のコンテンツは新しすぎるし、細分化もされてて、僕なんかの世代だとわからないんだよ。入り込めない部分がある。パチンコもそうなんだけど…」

濱「めちゃくちゃわかります。アタシ、『ガールズ＆パンツァー』と『ストライクウィッチーズ』の区別が付きません。同じ顔に見えちゃって」

アニ「わはははは。そうなんだよね。そういうところがあるんだよ」

濱「ただ、からくりサーカスは『ヴヴヴ(『パチスロ革命機ヴァルヴレイヴ』)と違って、しっかりパチスロしてる』ってゴトロニさんがおっしゃってました。そんなゴトロニさんは、さっきも名前が出ましたナイツも大絶賛でしたよ」

アニ「これも触ってないんだよな。どんな感じなの？」

濱「ホント、初代に近いゲーム性です。疑似ボーナスなんですけど、純増が早いんで違和感はないですし。あと、小役ナビがハズれるんですよ」

アニ「ほう」

濱「詳しくは忘れちゃいましたけど、リーチ目が1枚役なので、ナビ矛盾でハズれても損はしないから…とか、そういった理由で実現できてるそうで、これもゴトロニさんが褒めちぎってました」

アニ「なるほどね。ただ、台数がね…」

濱「もったいないですよね。最初の導入は200台だったそうですし」

アニ「それって、アクロス系にも言えるよね。面白い台なのに、最初からアクロス系のバラエティコーナーで固めて。そうなると設定も期待できないし」

初代と一緒で、救世主だよね

濱「ですよね。そうなると、2位に選ばれた北斗(『スマスロ北斗の拳』)を打っちゃいますよね、みんな」

アニ「僕は結構、打ってるけど、これはどう？」

濱「アタシは初代が好きじゃなかったので…。もちろん何度も打ちましたけど、『やっぱり初代は好きじゃなかったな』ってことを思い出すだけです」

アニ「わはははは」

濱「でも、素直にすごいと思いますよ。いまだにこれだけ客が付いてて。しかも、復刻版って大体、おじさんしか打ってないのに、北斗は若者も打ってますしね」

アニ「そうなんだよ。今時の台にしてはわかりやすいしね。ただ、無想転生(バトル)が付いて、そっちに割を食われちゃってる感じはある。もう、オーラの色なんて信用できない。赤とか緑だって『ふーん』って感じ。全然、伸びてくれない」

濱「アタシはコイツで大勝ちしたこと、1回もないです」

アニ「僕はこの間、無想転生に入ったんですよ。40連くらいはしてほしいなって思ったんだけど、20連目でいきなりお馴染みのセリフが出たよ、昇天の」

－わはははは。無想転生バトルは94％継続ですし、昇天まで行かないことも多々あります。

濱「まぁでも、この台がなかったら、スマスロの盛り上がりは、また違ったかもしれませんよね」

アニ「ホントだよ。前のコラムでも書いたけど、20年前はさ、前年に自主規制でいわゆる『4.5号機』になったんだよ。で、出玉性能がトーンダウンしたんだけど、そこで北斗(『パチスロ北斗の拳』)が出て救世主になったって経緯がある。初代と一緒で、救世主だよね」

　パチスロ必勝ガイドならではのランキングに盛り上がると共に、『スマスロ北斗の拳』の貢献度の高さを改めて認識した2人。次回も引き続き、2023年のパチスロ界について語っていただこう。